自主公演は怖くない! 自分で演奏会を開いてみよう 〜事前準備編〜

こんにちは(*^^*) 声楽家の小林瑞花です。

演奏家の仕事場である「コンサート」。しかし一口に「コンサート」といってもいろいろなタイプのものがあります。

企業が企画しているものや地域主催のもの、音楽番組や音楽事務所が行うものなど…そして学生さんが有志で演奏会を開催する機会(=自主公演)もあると思います。

私自身、自主公演を企画した経験がありますが、なんせわからないことばかりなので非常に苦労した思い出があります💦 マニュアルのようなものがあればいいのに…

ということで、今回は2回に分けて、コンサートを自主企画する際にやらなければならないこと、やっておくべきことなどを、私の経験をふまえてまとめたいと思います♪

まず今日は「演奏会の企画」をする際に必要な、事前準備の流れを書いていきます😊

企画の流れ

1.メンバー集め

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まずはメンバー集めから。

「誰とどんなことをやりたいか?」

これが一番大切です。信頼できる方、やりたいことに同意してくれる方を集めましょう。自主企画は大変なこともありますが、大好きなメンバーとならなんでもできます!✨

2. コンサート名決め

インパクトがあり覚えやすく、かつメンバーやコンセプトに合った名前を考えましょう💓 (私が代表をしたときには頭を悩ませすぎて、決まるまでものすごく時間がかかりました…笑)

3. 日にち・会場のホール決め

メンバーの都合の良い時期やコンセプトに合った時期を選びます。お声掛けするお客様の予定を考え、昼公演か夜公演かを決定しましょう。

ホールは、人気のあるところだと抽選があったり、1年先の予約も取れないことがあるので早めに押さえましょう! ホール選びのコツは語ると長いので笑、別の機会にご説明しますね♪

4.曲決め

コンサートの肝です。

何時間プログラムにするのかを決め、お客様に楽しんでいただける抑揚のあるプログラムを考えます。すべての演奏曲目の時間を測り、コンサート全体の時間にうまく収めましょう。誤差は休憩・トーク・アンコールの時間で調整します♩

本番は開演が押したり、トークでしゃべりすぎてしまったり(笑)、 他にも何があるか分かりません。演奏時間は詰めすぎず、かなり余裕を持って計画することをオススメします。

毎回自主企画のときは、この曲目とプログラム順を決めることに苦労しますが、一方でここが楽しいところでもあります❣️

※著作権に気をつけて選曲しましょう。

5.稽古日程決め・稽古場所取り

メンバー全員に予定を出してもらい、早めに組みましょう!

余裕があれば、前日より前に一度ゲネプロ(※リハーサルのこと)をして演奏時間を測っておくと本番がスムーズです♪

6.チケット代決定

全席自由席にするのか、全席一律の値段にするのか、学生券を作るのかなど。ホール代、プログラム印刷代、スタッフさんへのお礼代などを考慮し決定します。

相場としては2,000円から3,000円でしょうか。学生さんのお財布にも優しい価格だと、集客が見込めます。

7.スタッフ、チラシ・チケットデザイン依頼

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当日スタッフの人数を決定します。

必要なスタッフは、

⚫︎チケットもぎり
⚫︎プログラム配布
⚫︎当日券・取り置きチケット清算
⚫︎花束お預かり
⚫︎ドアマン(裏のステージドアに1人、表のホールのドアに数人)
⚫︎影アナ(舞台裏からアナウンスを行う人)
⚫︎譜めくり

出演メンバーが多ければ、ステージのドア開閉や影アナはメンバー内で回せる場合もあると思います。

スタッフは仲が良く信頼できる方にお願いしましょう。拘束時間を考えると、ホールの近くに住んでいる方にお願いするのが安心ですね。

チラシ・チケットデザインはメンバーの誰かが行うか、難しい場合はデザインができる方に依頼しましょう。チラシ製作のコツも、お伝えしたい事がたくさんあるので、また別の記事にて特集したいと思います!

8.協賛依頼

協賛していただける企業や施設などのあてがあるようなら依頼に行きましょう。チラシに協賛企業のお名前掲載をが必要なことも。その場合はポスターのデザイン決定より早くご挨拶に行く必要があります✨

9.プログラム作り・その他パソコン業務

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プログラムに載せる内容はこんな感じです。

⚫︎メンバー紹介宣材
…写真とプロフィールをメンバー全員から提出してもらい、まとめましょう。
⚫︎挨拶
⚫︎曲目
⚫︎プログラムノート(曲目紹介)

ページ数や載せたい情報の量を考慮して見やすいプログラムになるよう心がけましょう♪

また、そのほか当日に向けて用意するものはこちらになります。

⚫︎タイムテーブル
⚫︎影アナウンス用原稿
⚫︎アンケート用紙
⚫︎演奏される曲についての解説などが書かれたプログラムノート
⚫︎花束お預かりカード
⚫︎当日チケット
⚫︎お取り置きのチケット
⚫︎関係者席のサイン用紙
⚫︎演奏中入室不可のサイン用紙
…コンサート中、ドアに貼っておくと安心です。

10.コンサート会場との打ち合わせ

代表者は何度かホールに出向き、ホールの方との打ち合わせを行います。

チラシができ上がり次第、ホールに置いて宣伝していただける場合もあるので、希望があったら打ち合わせの際に相談しましょう💡

事前準備完了!!

ひとまずこれで事前の準備は終わりです…!

準備することが沢山あり頭がパンクしそうになりますよね(笑)。でもこのように全体像を把握してから、スケジュールに余裕を持ってひとつずつ対策していけば大丈夫です。

逆にそうしておかないと、あとからやらなくてはならないことがポンポン出てきて「間に合わないー!」となってしまう恐れがありますし、間に合ったとしても「あれもしておけばよかった…」と後悔するなど不本意な結果を招いてしまいます。

自主公演をすることが決まったら、メンバーで集まってしっかり準備作業の分担をつめていきましょう💡

後編は、いよいよ当日の流れについてです✨

後編「自主公演は怖くない! 自分で演奏会を開いてみよう〜当日編〜」はコチラ!

ABOUTこの記事をかいた人

小林 瑞花

東京都出身。国立音楽大学附属中学校ピアノ科を卒業した後、声楽科に転科。同高等学校声楽科卒業。東京藝術大学声楽科ソプラノ専攻を経て、現在同大学大学院音楽研究科修士課程声楽専攻2年在学中。ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2017に出演。文部科学省日本代表トビタテジャパン6期奨学生としてイタリア及びフランスに留学予定。