つい先日年が明けたかと思いましたが、1月ももう半ばです。最近は安眠追求のために、夜はカフェインを摂らない方が良いのでは…? と思い始めて、カフェインゼロのハーブティーを買ってきました。
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ハニー&バニラ香るって書いてあって、甘いのか甘くないのかわからなかったのですが飲んでみたところ…甘くないです。香るだけ。なので自分でお砂糖入れて甘くしてもいいし、お茶として飲んでも良い。そしてミルクを入れてもとってもおいしい! 汎用性が高いです。
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それでですね、今日の話題はベルリオーズです。
フランスが生んだ天才 ベルリオーズ
エクトール・ベルリオーズ(1803〜1869年)は大規模な音楽、膨大な編成、色彩的な管弦楽法でもってロマン派音楽を切り拓いていった超天才音楽家。作曲だけでなく評論家や指揮者としても活躍しました。
幻想交響曲
ベルリオーズといえばこの曲。彼が1830年に作曲した最初の交響曲で、原題は『ある芸術家の生涯の出来事、5部の幻想的交響曲』。各楽章には「夢・情熱」「舞踏会」「野の風景」「断頭台への行進」「サバトの夜の夢」というタイトルがついています。これはロマン派の「標題音楽」の最初の実例として知られています。
この楽曲に込められたストーリーは、“恋に深く絶望しアヘンを吸った、豊かな想像力を備えたある芸術家”の物語なのですが、その芸術家というのはまさにベルリオーズ本人のことです。お相手は、当時パリでハムレットを上演していた劇団の女優、ハリエット・スミスソン。ヒロイン・オフィーリアを演じていた彼女を見て虜になったベルリオーズは夢中になって劇場へ通い、熱烈に手紙を出したそうですが、当時の彼は無名の作曲家。かたやハリエットは有名女優ということで全く振り向いてもらえませんでした。慕情はやがて憎悪へと変わり…ベルリオーズはその複雑な感情の中で『幻想交響曲』を作曲したそうです。
書籍『一年でクラシック通になる』(著・山本一太)によると、この楽曲がロマン派を代表する音楽とされる所以は、古典派が普遍的なものを表現するのに対し、『幻想交響曲』ではベルリオーズの極めて主観的、心理的なものをテーマにしている点だそうです。第5楽章で死の象徴として繰り返し現れるグレゴリオ聖歌の「怒りの日」の旋律は、絶望という彼の“主観”を極めて効果的に表現していますが、その手法自体、当時は非常に前衛的なものだったのです。
映画以上に映画的なベルリオーズの恋
その後ベルリオーズの恋はどうなったのかというと…
どんどん才能を開花させていったベルリオーズは、1832年に『幻想交響曲』の再演とその続編の初演のため再びパリを訪れていました。しかし驚くなかれ。どんな運命のいたずらか、そのときハリエットの劇団もたまたまパリに滞在していたのです。ハリエットはそのときベルリオーズのことを全く覚えていませんでしたが、気鋭の作曲家の演奏会に興味を持ち足を運びます。そしてプログラムに書かれた言葉や、他のお客さんの様子を見てはじめて、幻想交響曲のヒロインが自分であることに気づいたのだそうです。
ハリエット・スミスソン肖像画
参照元:Wikipedia
感動したハリエットはついにベルリオーズの愛を受け入れ、1833年ふたりはついに結婚。翌年には長男が誕生しました。本当に、映画の中の出来事のようですよね。ドラマチックに生き、ドラマチックに書く。作曲家の人生って、壮絶…。(これは知りたくなかったのですけれど、残念ながらふたりの仲はすぐに冷え込んだとのことです。涙)
さらに余談ですが、ベルリオーズは最初から音楽一辺倒だったわけではありませんでした。開業医の父のもとに生まれ、一度は医科大学に進学するものの、やはり音楽を学びたいということではたちのときにパリ音楽院へ再入学しているのです。誰かの経歴に似ているような…?
個人的に、なんだかひとごとに思えないベルリオーズの人生なのでした。
ノリコ・ニョキニョキ
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