こんにちは!
自分がハープを勉強中だからといってやたらハープに関するコンテンツを排出するのが私、ノリコ・ニョキニョキです。
以前こちらで、これだけはぜひ聞いてほしいというハープの独奏曲を紹介しました。
▶︎「名曲揃い! ハープ独奏曲を作ってきた偉大なハーピストたち」
今回は、オーケストラの中でハープが活躍する楽曲を紹介していきたいと思います。
オーケストラにおけるハープといえば、柔らかい音色ゆえに他の楽器にかき消され、「とにかく聞こえない」「なんなら奏者も聞こえないことがある」くらいの不遇が稀にあるのですが(笑)、一方でやはり魅惑の音色ですから、ここぞというシーンを任されることも多いんですよ!
ぜひハープに興味を持っていただく一助になればと思います♪
ハープの活躍するオーケストラ
バレエ組曲「くるみ割り人形」 から『花のワルツ』/チャイコフスキー
はい、ハープといったらもうこれです。
バレエの発表会でもおなじみの「くるみ割り人形」は、チャイコフスキーの三大バレエのひとつ。第13曲の『花のワルツ』序盤のカデンツァでハープが大活躍するのは有名ですよね!(有名であってくれ)
とにかく有名で壮麗な曲なので、単独で演奏されることもあります。
幻想交響曲 第2楽章『舞踏会』/ベルリオーズ
エクトル・ベルリオーズが1830年に作曲した最初の交響曲。ハープは第2楽章だけの出番ですが、1stハープと2ndハープが掛け合いもあり演奏の難易度も高いので、見応え、聴きごたえのある楽曲です!
スコットランド幻想曲/ブルッフ
マックス・ブルッフが1879年から1880年にかけて作曲したこちらの楽曲、正式名称は「スコットランド民謡の旋律を自由に用いた、管弦楽とハープを伴ったヴァイオリンのための幻想曲」です(長い)。
こちらの第3楽章をヴァネッサ・メイが編曲したものがテレビ朝日系列のスポーツ番組『GET SPORTS』で使用されたため、聞き馴染みのある方もいらっしゃるかもしれません。
ツィガーヌ/ラヴェル
モーリス・ラヴェルが作曲したこちらの楽曲は本来、ヴァイオリンとピアノ・リュテアルの編成で書かれたもの。ピアノ・リュテアルとは、ベルギーのオルガン製作者ジョルジュ・クルタン(Georges CLOETENS)が開発した新楽器で、奏法次第でハープに似た音色が出るんだそうです。
そういうわけで、のちのオーケストラ伴奏版ではハープが代用されているんですね!
わが祖国 第1曲 『ヴィシェフラド(高い城)』/スメタナ
ベドルジハ・スメタナの代表作『わが祖国』は1874年から79年にかけて作曲されました。全6曲の連作ですが、2台のハープが活躍するといえばこちらの第1曲『ヴィシェフラド(高い城)』です。
出だしのハープは、吟遊詩人がで古の王国の栄枯盛衰を歌っている部分。とにかく美しく癒やされる楽曲です。
ハープが活躍するオーケストラ曲として押さえておきたい5曲をご紹介しました。
ところで、ハープというのは紀元前3000年にすでにその原形が記録されているにもかかわらず、現在の構造の元である「ダブルアクション・ハープ」というのが生まれたのは1811年のことで、比較的最近なのです。
なので、それ以前に活躍した作曲家の交響曲にはハープが入っていません。ちなみに、ベートーヴェンが第九交響曲の作曲を始めた頃は既にハープが普及していたのですが、既に耳が聞こえなくなっていた彼がハープを起用することはありませんでした。
もしあの作曲家がハープの曲を書いていたら…? そんな妄想をするのも、楽しみのひとつかなと思います。
日頃オーケストラになじみがなく、もっと知りたい! と思った方はぜひこちらの記事も併せて読んでみてください✨
▶︎「【超入門】オーケストラ奏者はひな壇芸人だった!?【オーケストラ】」
ノリコ・ニョキニョキ
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