まるでメルヘンの世界! ドイツ・レーゲンスブルクの古城で学ぶ、ケーラー教授ピアノマスタークラス

こんにちは! ドイツ、ハレ在住のピアニスト・ピアノ教育者の大木美穂です。

日本も今年は大変な猛暑と聞いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか? 涼しいイメージのドイツも今年は特に猛暑で、最近38℃くらいの暑い日々がしばらく続いています…。

しかもドイツはほぼクーラーなし。クーラーが付いているのは一部のスーパー、デパートや病院くらいで、それ以外は、一般家庭にも大学にもトラムにも、そして練習中は閉めっきりの練習室(!)にも、クーラーが入っていません。ほぼサウナ状態。皆さん、熱中症対策はしっかりしつつ、夏の音楽活動に励みましょう!

さて、夏といえばマスタークラスのシーズンということで、今回はまだ申し込みができるマスタークラスをひとつご紹介したいと思います。

ケーラー教授ピアノマスタークラス in レーゲンスブルク(ドイツ)

規模は小さいけれどとってもアットホーム! ヨッヘン・ケーラー教授(マルティン・ルター大学ハレ・ヴィッテンベルクピアノ科教授)によるマスタークラスです。私も企画と通訳でお手伝いをしています。

場所は、ドイツ、世界遺産の街レーゲンスブルク。ミュンヘン、ニュルンベルクから電車で1時間とアクセスもよいです。

マスタークラスの会場となる古城は森の中に立地。ミュンヘン空港からミニバスもしくはレーゲンスブルク中央駅から車で15分行ったところに、バロック調の素敵なお城が出現します。

このお城、オリジナルのバロック時代に建てられたもので、現在の城主のお父さまが買いとったんだとか。ちなみに城主ご自身も音楽家で、日本にも何度も来日し、コンサートをしていた声楽家です。

おすすめポイント

まず一番のポイントは、6〜8名の少人数型なので、プライベート感があり、レッスンをみっちり見てもらえるという点。ケーラー先生は、長年ウィーン音大でピアノを教えたのちに、現在ハレ大学でピアノとピアノ教授法を教えています。丁寧で生徒に寄り添いながら音楽の真髄を見せてくれる先生のレッスンは、一度受けたらまた必ずもう一度受けたくなると定評があります。

音楽的な点以外にも、おすすめできるポイントがたくさんあるのでご紹介します。

お城という非日常の中で音楽を学ぶ

古城住み込み型マスタークラスなので、練習室もレッスン室も、すべてこの古城内にあります。どの部屋も非常にロマンチックで、非日常を楽しむことができます。

練習室の一例

レッスン室

もちろん生活空間も古城の中。滞在するお部屋(二人部屋か一人部屋か選べます)もこんなにロマンチックなんです。

お部屋の一例。本物のお城なだけあって、高級感、特別感がすごい!

ダイニングルーム。食事はここでみんなで先生と共にとります

古城は広大な敷地の中に建っていて、緑に囲まれた環境です。オブジェに溢れたすてきな庭と動物たちは、練習やレッスンの合間にも心から癒やしてくれます。

部屋もしくは練習室の窓からの景色

窓からは動物たちの姿も見えます♪

近郊の観光でリフレッシュ!

天気や参加人数にもよりますが、レーゲンスブルクや近郊の街観光もプログラムに組まれています。普段とは違う環境で感じとった物事は、表現の引き出しを増やすことにもつながりますので、ぜひのびのびと楽しんでいただきたいところ。

第1回目(2017年9月)開催時の、レーゲンスブルク街観光

古城のお庭にて、ケーラー教授と城主(声楽家のコンスタンチン)と共に

第2回(2018年3月)開催時の参加者の皆さんとケーラー教授の写真

ドイツの「食」も楽しもう

朝、昼、夕食すべて付いています。ミシュラン三つ星のコックの兄弟が作る食事は、どれも本当においしい! 食材もできるだけオーガニックの地域のもので作っています。

以下、食事とデザートを一部ご紹介します!

じっくり煮込んだボルシチ

白身魚のソテーとほうれん草のクリーム煮込みポテト添え

海老のグリル、野菜コロッケに色とりどりの野菜クリームソースかけ

木苺のタルト

9月クラスはまだ申し込みが可能!

開催3回目のまだ新しいマスタークラスですが、ケーラー先生と城主の暖かな人柄もあり、とてもアットホームな雰囲気の中、多くのことを学ぶことができます。

パッケージ料金は1,300ユーロ(二人部屋)/ 1,420ユーロ(一人部屋)。*2018年9月の値段

料金に含まれるものは、

  • 最低60分×5回のレッスン
  • レッスン同時通訳(ドイツ語・日本語)
  • 一日2時間以上の練習室使用
  • インテリアにこだわったバロック調の古城ホテル宿泊(全6泊)
  • 食材と調理にこだわったドイツの美味しいお城の食事(朝・昼・夕。到着日は夕食・出発日は朝食のみ)
  • 世界遺産の街Regensburgもしくは近郊の街半日観光
  • マスタークラス修了書
  • 城内での最終コンサート出演

次回の第3回目(2018年9月4日〜10日)は、正式な締め切りは過ぎましたが、あと2名参加申込み可能です。

古城での暮らし、ネウガウスの孫弟子でもあるケーラー教授の丁寧なレッスン、ミシュランレベルの美味しい食事に興味がある方は、大木までご連絡お待ちしております。

ケーラー教授ピアノマスタークラス in レーゲンスブルクのご案内

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栃木県出身。3歳からピアノを始める。2010年、横浜国立大学音楽教育課程在学中に日本政府より奨学金給付を受け、ドイツ、エアフルト大学に一年間留学。2013年よりドイツ、ハレ在住。2017年、マルティン・ルター大学ハレ・ヴィッテンベルク器楽教育ピアノ修士課程を最高得点で修了。2019年よりエアフルト大学にて音楽教育科にてピアノとアンサンブルの授業を受けもち、後進の指導をしている。現在、ザクセン・アンハルト州より研究奨学金を受け、ハレ大学博士課程にて、スポーツ心理学を応用した音楽家のためのメンタルトレーニングについて研究中。ピアノ演奏、研究、ピアノ指導のかたわら、ドイツ語翻訳及び通訳、メンタルトレーニングコンサルタントをおこなっている。