ベルリン便り Vol.2 ~ベルリン芸術大学でのレッスン~

みなさんこんにちは。あきこ@ベルリンです。

最近のベルリンは、暑い日が続いたり、ゲリラ豪雨で地下鉄の駅の階段が滝のようになったり、夏らしいのかそうでないのかよく分からない日が続いています。

大学は現在夏休みです。連邦州によって異なりますが、ベルリンは7月末から10月中旬までが夏休み、正味3ヶ月ほど…。私の先生も今はベルリンにいらっしゃらないので、レッスンはありません。

というわけで先日、自転車を持ち込んでフェリーに乗り(持ち込めるフェリーがあるのです!)、ベルリン南西部にあるヴァン湖を渡って、サイクリング&対岸にある果物畑でブルーベリーを1.4kgほど摘んできました。途中、見事に雨に降られましたが…。

さて、今日の記事では、私の普段の大学生活の中心であるレッスンがどんな感じかご紹介したいと思います。

こんにちは! えっと何語で…?

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海外で勉強するとなると必ず問題になるのが、言語。

ベルリン芸術大学は伝統あるドイツの学校なので、ドイツ人の先生も多く、ドイツ語でレッスンをされることがほとんどです。ただ、ドイツよりも海外からの生徒が圧倒的に多いので、英語でのレッスンもあります。もちろんその逆、先生がドイツ語が得意でないから、英語で、ということも。

今ゼメスター(日本でいう前期後期のように、半年ずつのゼメスター制です)の室内楽の先生は、ラトビアのご出身で、「主に」英語でのレッスンでした。

主に、というのも、英語がそこまで得意でない私や、英語とドイツ語の切り替えが出来なかったドイツ人生徒が思わずドイツ語で話すことがあり、そうすると先生も頑張ってドイツ語で返して下さったのでした。

ちなみに、私のヴィオラの先生は、ドイツで生まれ育ったという日本人の先生で、日本語を完璧にお話しになります。それでも、私の勉強のためにと、レッスン中は「主に」ドイツ語。日本語ならではの独特の表現をお使いになるときだけ、日本語が混じります。

また、中には数か国語を操られる先生もいらっしゃり(7か国語できる先生も!)、母国語はドイツ語だけどもフランス人の生徒にはフランス語、アジア系の生徒には英語、などと使い分けられていることもあります…!

レッスンは聴講可能!?

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割とオープンな先生が多く、他の生徒のレッスンが聴講できるクラスもあります。「聴講をしてくれた方が同じことを二度言わずに済む!」と、クラスの共有レッスンカレンダーに生徒名と曲目を書き込む先生も。もちろん、できれば聴講はしないで欲しいという方もいらっしゃるので、クラスによりけりです。

私は、なかなか時間の関係上聴講できないことが多いのですが、たまに聴講してみると、やっぱり同じようなことをおっしゃっていたり、これは自分にも応用できる! なんて発見も多々あります。

人の振り見て、我が振り直せ…?

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レッスンで学ぶのみならず、日本と同じく「試演会」というような成果発表の場があります。

クラスによって形はさまざまで、公開だったり非公開だったり、月に一回以上だったり、ゼメスター中に1〜2回だったり。ホールでリハーサルからみっちりやるクラスもあれば、ぶっつけ本番なクラスも。

ホールでの公開の演奏会は大学内に掲示され、有名な教授のクラスは多くの方々が聴きに訪れます。私たちも、聴きに行くことで刺激を受けたり、友達の新たな一面を発見したり、室内楽の仲間をスカウトしたり(笑)することができます。

他に、課題(エチュードや音階など)ありの非公開試演会を設け、クラスの中で誰が一番その課題をよく弾けたか競い合う、という面白いクラスなどもあります。ちなみに、勝った生徒は先生からお茶やアイスなどをおごってもらえるそうです。

私のクラスの場合は、全員の演奏後に先生からのフィードバックのみならず、生徒同士が講評を言い合います(他の多くのクラスでもそのようですが)。仲間の良かった点を褒めることもあれば、普段先生から言われていることや気になった点をズバズバ言うことも。良い点以外を言うのはとても勇気がいることですし、自分のことを棚に上げざるを得ないこともありますが、他人に言うことで、自分を見つめ直すきっかけになるのです。


ベルリン芸術大学での様子が伝わったでしょうか。

実際、レッスンという点では日本とあまり大きな差はありません。しいて言うならば、日本よりも先生と生徒の関係が少しだけ近いこと、ぐらいでしょうか。。。

先生によっては敬称を使わなくて良いこともあり*、それが先生と生徒の距離を縮めて、フレンドリーな雰囲気を醸し出しているように感じます。

*年上の相手から私たちの間で敬称はやめましょうと言われたら、親称で話す。私のことは名前で呼んでね、と言われたら姓でなく名前で呼ぶ。それでも敬称/姓を使うと逆に失礼にあたる。などというドイツ語の暗黙の了解があります。日本では想像しにくいので、ちょっと判断が難しく複雑ですが、面白いルールです。

それでは!Bis bald(またね)!!

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ABOUTこの記事をかいた人

あきこ@シュトゥットガルト

5歳よりヴァイオリンを、13歳よりヴィオラを始める。東京藝術大学卒業、ベルリン芸術大学修士課程卒業。ベルリン・ドイツオペラのアカデミーを経て、現在はシュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団に在籍。