最初の一冊はなにがいい? ピアノ講師が勧めるピアノ教則本5つ

こんにちは! ピアノ講師のじゅあんです。

初めてのピアノの本といえば何を思い浮かべるでしょうか?

最近はたくさんのピアノ教則本が出版されていて、メソードも様々。ピアノを弾くには「一曲入魂型」の私ですが(笑)、「ピアノレッスンは研究を重ねてきたぞ!」という勝手な自負から、今までに使用したことある教材の中で「おススメしたい or 困った時のお助けになる」と思った教則本を厳選して、5つ紹介させて頂きたいと思います!

「ピアノは好きかい??」リトマス試験紙的教則本

しってるきょくでどんどんひける ピアノひけるよ!ジュニア(1)

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はじめのピアノレッスンというのは、指導者側として「ピアノを好きになってもらえるかな?」ということが、一番初めに気になることだと思うのです。

この教則本、特に1、2巻においては学ぶことが1曲ずつ整理されていて学びやすいですし、何よりも、この本の著者である橋本晃一先生もおっしゃるように「知ってる曲でピアノを弾ける」ということで「生徒人気ナンバー1」です!

みんな弾く前からその曲の歌は歌えるし、知ってる。この教材の初期段階で「ピアノ辞めたいよ~(泣)」となってしまう場合は、ピアノを弾くだけじゃない、リトミック的な要素が強い教材を選択するなど、再検討の必要があるかな?と思います。まず「ピアノを好きになる」きっかけとなる教則本だと思います。

とにかく「使いやすさ」抜群!

新版 みんなのオルガン・ピアノの本1

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この本も、とても使いやすい教材です。無理ない進度でレッスンできますし、数曲に1曲は馴染みのある曲も入っています。

ただ、とてもいい教材であると思うのですが、2014年の新版以前の版は、挿絵に少々昭和レトロ感が漂っておりまして…(^_^;)しばらく遠のいてしまっていた教則本です。しかし新版になった今はかわいい挿絵が付けられていますので、また使用していきたい教則本です。

「とにかくピアノ、続けよう!」やさしさと思いやりが詰まった教則本

ぴあのどりーむ 1 初級ピアノテキスト はじめてピアノをならう

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全6巻からなるこの教則本の魅力は進度がゆるやかで、じっくり学べること。そしてなんといっても挿絵が美しい。そして楽譜の紙も上質。「なんとかピアノを続けておくれ!」という指導者や保護者の方の願いをかなえた本ではないかと思うくらいに、やさしさあふれた教材です

。ただ、美しい挿絵や上質紙の都合もあってか、ピアノで1,400円、ワークも1,200円(いずれも税抜)なので併用すると他の教材に比べて少々高額な教材でもあります。

補足ですが…3,4歳から習ってくれる生徒さんには、どの教則本を使うか決める前に「ぴあのどりーむ幼児版」を使用します。絵本的に入ることが出来るので、入園前もしくは直後の生徒さんには人気があります。

初級ピアノテキスト ぴあのどりーむ [幼児版] はじめてピアノをならう幼児のために

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優れた感性を爆発させよ!多様な音楽へのチャレンジ

小さいピアニストのために ラーニングトゥプレイ ブック(1)

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こちらは6~7歳位から習わせる風習があるというアメリカの教材なので進度が速いです。私の場合、出張レッスン先が小学校受験が盛んな地域でした。そのため6歳以降に習ってくれる生徒さんが多かったこともあり、こちらの教材を使うこともありました。

バロックから近現代作品までを見据えた構成になっているので、ただ年齢だけで使用するのではなく「感性が研ぎ澄まされた生徒さん」にお勧めです。

一冊が薄いのにある程度の基礎を身に付けることが出来るようになっているので、最後の4巻の頃にはかなり弾ける力が身に付くのです。

また1曲ずつが洗練された曲なので発表会などでも披露できる曲が多く取り入れられています。ただこの教材には併用ワークがありません…。

爆発的人気!? 音楽と教育、両側面からしっかりサポート

WP201J バスティンピアノベーシックス ピアノ(ピアノのおけいこ) レベル1

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「バスティンメソッド」はとても人気があり、セミナーなども多く行われています。「総合音楽教育」と言われているだけあって教材も多岐にわたっていますが、私はセミナーなどに通ったわけでもなく、ほぼピアノベーシックスしか使用したことはないので、今回はピアノベーシックスのみに焦点を当てます。

5、6歳向け「幼児のためのベーシックス」、もしくはピアノベーシックスの「プリマ―レベル」はプレリーディング譜から始まります(プレリーディングについてはこちら)。私はプレリーディング譜をあまり上手く指導できなかったので、前に書いた「ピアノひけるよ」の1、2巻での様子を見て、バスティンに進むのがベストかな? と思ったら「レベル1」にスライドします。

バスティンは全調メソードなので調性の勉強をしながら主要三和音やスケール、音程の勉強などが少しづつ盛り込まれているのに加え、曲も優れた作品となっています。なので音楽にもピアノにも興味の高い生徒さんに使用しています。ただ、ひとつだけ注意しているのは絵が外国仕様なので、一度だけ「絵が怖い~」と泣かれてしまったことがあります(笑)なので「使おうかな?」と思った時は、事前に絵を見てもらってから使用しています。

 

教材研究は欠かさずに!

今回はテクニックの教本(ex.バーナム)やリトミック要素が含まれている教材ではない「ピアノを弾く」ことを主眼としている教則本から選んでみました。

著者の先生方が目指した通りの指導法ではないものもありますが、その通りにすべて指導できない現状もあるので適宜、生徒さん個人にあった教材を選ぶというのは指導者側に求められている力だと思います。

ピアノ指導者にとって教材研究はいつも欠かせないものです。私も今回、こちらの記事を書くにあたってもう一度、教材を見直してみよう! なんて思ってしまいました。

それではまた!!

じゅあん

ABOUTこの記事をかいた人

国立音楽大学附属高校音楽科を経て国立音楽大学卒業。その後、ピアノ・ソルフェージュの指導をしながら都内私立高校音楽科講師。(株)厚木楽器にて音楽芸術コース・ソルフェージュ科講師。2016年3月東京学芸大学大学院教育学研究科音楽教育専攻修了。