「全国の高校の口コミランキング」第2位にランクイン! 東京都立総合芸術高等学校の魅力

こんにちは!

以前、COSMUSICAで東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校について取り上げましたが、音楽高校といったら、都立高校の中で唯一音楽科を設置する貴重な学校、東京都立総合芸術高等学校(以下「総芸」)も忘れちゃいけません!(笑)

総芸は2010年に新宿区に開校されたばかりの新しい高校です。それまでは都立芸術高校として40年間、駒場に校舎がありました。卒業生には木下牧子さん、泰葉さん、岩代太郎さんなどがいらっしゃいます。

音楽科のある高校といえば東京藝術大学の付属高校(以下「藝高」)と思われる方が多いかと思いますが、藝高に負けないくらい総芸も素晴らしい学校なのです! その魅力を都芸&総芸愛たっぷりの遠藤采(声楽科、都芸39期生)と三河慶史郎(チェロ科、総芸2期生)がお伝えしたいと思います♪

☆音楽科のある難関大学への進学率がすごい!

01

まず、進学実績から見てみましょう。

都芸39期の代では、
東京藝術大学 9人進学
桐朋音楽大学 8人進学

総芸2期の代では、
東京藝術大学 8人進学
桐朋音楽大学 8人進学

(1クラス約40人)

クラスの約半分の人達が藝大、桐朋音大に進学。他にも東京音楽大学演奏家コース、武蔵野音楽大学ヴィルトゥオーゾ科等の進学者多数、およそ9割の人が音楽科のある大学に進学しています。

都芸が閉校する時に、『総芸に変わると音楽科のレベルが下がるのではないか』という懸念もあったそうですが、結果を見る限りその心配は無用だったようですね!

☆大学別の受験対策がすごい!

02

次に、内情をチェックします! 総芸の良いところ、それはずばり、手厚い受験対策を受けられる点です!

<Point1>
高校二年生までは試験の結果によってグレード分けされ、聴音ソルフェージュを学びますが、高校三年生になると音楽大学別に授業を受けることができるようになります。過去問や、大学の傾向を熟知した先生方が作った類似問題が中心です。その他にも大学で受けるような音楽科の授業(音楽史、演奏法、伴奏法、対位法…など)を高校で受けることができます。

<Point2>
受験直前に入試リハーサル試験があり、受験曲を演奏することができます。各専攻の先生方の講評付きです。

☆音楽以外の芸術も学べる!

art

これはどの音楽高校にもない、特におすすめのポイントです!

総芸は、音楽科、美術科、舞台表現科の3つの学科があります。また、専攻とは別に選択授業があり、音楽科は美術科や舞台表現科のどちらかからひとつを選び授業を受けることができます。

三河は美術を選択し、美術科で実際に教えている日本画の先生から日本画を学んだり、グラデーションを学んだり…本格的な授業を受けることができました。

高校生という多感な時期に、多角的に芸術を学べる…これはかなり貴重な体験と言えます(^^)

☆文化祭の本気度がすごい!

音楽科は伝統的に、ミュージカルを文化祭で披露します。オーケストラ、舞台設備、舞台演出…など、とにかく全てを学生主体でおこないます。

物凄く大変ですが、クラスでひとつのものを作り上げる達成感は何にも変えることのできない、本当に良い思い出になります。夢から醒めた夢、RENT、ディズニー作品や時には宝塚など…。3年生のミュージカルは毎年、長蛇の列になり、立ち見が出るほど名物になっています。

☆意識を高めあえる仲間に出会える!

03

クラスの皆が演奏家になるべく毎日頑張っている環境の中にいると、自然とやる気が湧いてきます。当然ぶつかる壁も同じ。悩みも一緒に分かち合えます。

ライバルでもあり、同じ目標を持つ仲間でもあるクラスメイトと濃密な3年間を過ごすことができます。クラス替えもないので卒業する頃には家族同然の素敵な関係を築く事ができます。

☆理解のある先生に出会える!

すべての先生が分野を問わず全力で夢を応援してくださいます。

先程9割が音楽大学に進むとお話ししましたが、残りの1割ほど、普通大学に進む人もいます。ですが、進路が音楽大学であろうが、普通大学であろうが、変わらず応援してくださる、あたたかい先生たちばかりです。

卒業後も出演する演奏会に足を運んでくださることもしばしば。

☆とにかく面白い! 総芸生活!!

青春

・式典で歌う君が代はあまりにも音楽的で入学式ではじめて聞いたときにびびる。
・ハロウィン、クリスマスにはコスプレして登校。我が身を使って芸術表現する日になります。
・部活、同好会の種類が沢山あります。真剣に取り組んでるのもあれば、在学生でさえ、何やってるの…? といいたくなるようなものも。なぜか空手部が強く、よく大会に出場しています。

などなど……まじめなときも、ふざけるときも、とことん本気なのが総芸の特徴です。生徒だけではありません、先生だって全力です。

校則はこれといってなく、総じて自由。総芸から制服ができましたが、式典以外は着る必要がありません。

しかしこれほど自由でも校内が荒れることは決してないのが総芸の魅力。高校から芸術の道に進むという決意が強くあり、自然と自立心が養われていくからかもしれませんね。

そんな総芸は毎年7月に体験授業があり、聴音ソルフェージュ、専攻実技レッスンの体験ができます。

そして来る9月には、目玉イベント! そう、文化祭があります! 音楽科だけでなく美術科、舞台芸術科も気合いの入った作品を披露するこの機会に是非足を運んでみてください♪

東京都立総合芸術高等学校 文化祭

2016年9月24日(土)、25日(日)

▶︎東京都立総合芸術高等学校公式ホームページ

*タイトル「口コミ第2位」は「みんなの高校情報」高校ランキングより。


共同執筆:三河慶史郎

mikawa

1996年福岡県生まれ。5歳よりピアノを、10歳よりチェロを始める。都立総合芸術高等学校を経て東京藝術大学へ入学。現在同大学3年次在籍。これまでにチェロを丸山泰雄、海野幹雄、磯野正明、西谷牧人に師事。

 

 

The following two tabs change content below.

遠藤采

東京都立芸術高等学校卒業。東京芸術大学音楽学部ソプラノ専攻卒業。Game Symphony Japan東京でマリア役(FF6)として東京室内管弦楽団と共演。俳優やタレント等の音楽指導を行う。映画「少女」ではレコーディングに参加している。趣味はテレビゲーム。愛猫家。