【音楽環境創造科】結局入試科目の「音楽」って何が出るの?

こんにちは! ちょんちかです。

前回、音楽環境創造科(以下「音環」)を言語化してみよう! というチャレンジングな記事を書かせていただきました。音環を知らない方にも、「芸大にこんな科があったんだな〜」と少しでも興味を持っていただけていれば幸いです!

さて、今回は「謎の学科」の「謎の入試」についてお話しようと思います。

私が音環を知ったのは、高校2年生の秋でした。受験を決めたは良いものの、いざ入学試験についてネットや過去問で調べてみると……

「センター試験」(国立だもんなあ)
「小論文」(なるほど)
「音楽(筆記)」(漠然としすぎでは!?)
「自己表現/面接」(自己を表現するとは!?!?!?)

と、謎は深まる一方なのでした。

センター試験について

東京芸術大学は国立大学なので、センター試験はどの学部を受験するにも必須です。

学科によって科目数や目安となるボーダーはそれぞれですが、音環を受験するためには、3科目(英・国・その他任意の1科目)が必要となります。

受験サイトでは、音環のセンター得点率のボーダーは84%が目安と書かれています。とはいっても、

一次試験:センター試験 + 音楽(筆記) 計700点
二次試験:小論文 + 自己表現/面接 計300点

を合わせた1000点満点の総合点数で評価されるため、84%取ることが出来れば確実というものでもなければ、84%を切って入学した人もいます。ただ、センター試験による評価が500点という割り振りで、全体の半分を占めるため、ここで点数を稼げると圧倒的に有利であることに違いはありません。

筆記試験「音楽」とは…?

一次で必要になるもう一つの試験科目、漠然としすぎて対策が難しいことに定評がある「音楽」。この「音楽」という科目は筆記試験で、配点は200点。センター試験との合計点で例年上位約60人が二次試験に進みます。公式の情報では、出題範囲は高校の音楽の教科書「Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」となっています。

が…!

過去問を見たことのある方は分かると思いますが、はっきり言って上記出題範囲は大ウソです!!! 音楽の教科書だけでは事足りません。
一体何が出題されているのでしょう…!

一番受験の記憶が新しい一年生に聞いてみた

今回、(ほぼ面識のない)ピチピチの学部1年生6名に(ありったけのコミュニケーション能力を振り絞って)アンケートをさせていただきました。

Q1. ズバリ!今年はどんな問題が出題されたのでしょうか??

A. 大問は全部で5個。内訳は、

①楽典
②音楽史
③文化史
④音楽に関する知識を問う問題
⑤音響に関する知識を問う問題

※ 詳しくは、秋に過去問が出ると思うので、そちらをお待ち下さい!

①、②はここ数年、毎年出題があるように思います。
③以降については、古今東西の文化や出来事、歴史について幅広く聞かれます。音楽だけでなく、文学や美術、建築、音響、演劇など、他の文化にも触れて知識を得ることが必要になります。(※「音楽」の筆記試験です)

Q2. 出題範囲が広すぎるこの「音楽」。どんな対策をしましたか?

A.

①楽典や音楽史は対策するに越したことはない!

「音楽之友社が出版している『楽典―理論と実習』、『増補改訂版 はじめての音楽史 古代ギリシアの音楽から日本の現代音楽まで』、美術の教科書を用いた」
「全国の音大の過去問を解いた」「音大受験用の問題集を解いた」
「和声を勉強した」「先生に師事した」

音楽之友社の黄色い楽典の本は、音楽を勉強しようと思ったことがある方なら一度は目にしたことがあるのではないでしょうか…? また、音環の入試では楽理科などのように和声の問題が出るわけではありませんが、和声の知識があることで楽典の問題の中の調性判断などに役立ちます。これらの分野を本格的に勉強するのであれば、信頼できる先生に師事するのも手ですね。
問題演習として、洗足音大のホームページにあるクイズ( http://www.senzoku-online.jp/theory/classic/exam2013/ )を利用したという声も!他校様のページですが、すごく役立ちそう…私も受験生の頃に知っておきたかったです(笑)

②「音環」を活用する

「音環の過去問を解いた」
「音響関係の用語はなかなか勉強できる機会がないので、説明会やアートパスで少しでも知識を拾うようにした」

なんといっても、まずは音環の過去問を解いてみないことには対策が始められませんので、過去問は最初にアタックしたいところ。

また、音環には音響のプロジェクトがあるので、音響に関しての知識が問われる年もあるのですが、「対策の仕方がわからなくて苦しんだ…」という声がちらほら挙がりました。アートパスでは、プロジェクト6の生徒が毎年音響関係の用語集を作っているので、そちらを参照するのもおススメです。

③対策しづらい分野は、「自己流」を見つけることが大事!

「新聞やニュースをこまめにチェックして入試に関係ありそうな項目を見落とさないように心がけた」

何が出題されるか分からないので、日頃からアンテナを張る努力をしておきたいものです。

「アートプロジェクトについて本で調べたり、水戸芸術館やアーツ千代田3331などに足を運んだりし、それらをまとめたノートを作成した」

ここまで出来ればかなりハイレベルな受験生ではないでしょうか…? まだ時間がある夏休みにぜひ!

「美術史は美術検定3級の本を何周もした。他の文化史や音響についてはひたすらWikipediaを読み込んだ」
「興味関心を広く持つに限る! 知ってるアーティストから似た作家と繋げたり、Twitterで美術史をtweetするbotなどをフォローした」

美術史は年によって出るか出ないかわからない分野なのでどこまで気合いを入れて対策するか意見が分かれるところ。でも、出なかったとしてもその知識は絶対にムダにはなりませんよ!

私もTwitterのbotは活用していました。タイムラインに流れるだけでもなんとなく単語が頭に残りますし、気になったらすぐに調べられます。ネットって本当に便利ですね。

「音楽史・その他芸術の歴史は年表を作り、分からない用語は音楽辞典や参考書を読んだ」
「音楽の副教材のみ。自分なりにルーズリーフにまとめ直して、大事なところは赤シートで消せるようにするなど工夫し、みっちり暗記」

ノートを作る段階で頭に入り、赤シートを使うことで反復できる! 書いて覚える派の方はこのやり方をぜひ参考にしてみてください。

***

みなさん非常に参考になるご意見をありがとうございます!

ちなみに私は、楽典は音楽之友社の『楽典 理論と実習』と、ヤマハ音楽技能検定の指導グレード5級の過去問を解いて対策しました。グレードの過去問に関しては、音環の出題とも似ていると感じたので個人的にかなりおすすめします。
音楽史は、それこそ音楽の教科書を全部買いそろえて暗記しました。もともとの素養があればここの対策はいらないかもしれませんね!

その他の分野の対策については、私は新入生のみなさんに比べて怠惰な受験生だったので、過去問で知らない言葉が出てきたらすかさずwikipediaで調べてスマートフォンのホーム画面に登録→そのページで知らない固有名詞があったらクリックして飛ぶ、というのを続けることくらいしかしていません。

美術や建築に関しては作品を見た方が覚えると考えたので、学校の図書室で資料を借りて眺めていました。

最後に、なんといっても音環の筆記試験は音環の教授が問題を作成しているので、各教授の研究分野について調べてみるとヒントになるということを言い添えておきます。

学校の先生も、塾の先生も、ピアノの先生も、誰も教えてくれない音環入試「音楽」の対策方法。まねしてみたくなるような対策法はありましたか? 音環の受験を考えているみなさんの参考になれば幸いです。

 

ちょんちか


編集部より

このエントリーはあくまで個人の見解を元に作成されたものであり、合格を保証するものではございませんのでご了承ください。
また情報は2016年7月現在のものです。

2 件のコメント

  • 音楽音響創造について、何か知っていることがあれば、ぜひ教えてください!!!
    自分は来年の大学院に入りたいです…

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