こんにちは!RiLuMiです。ようやく咲いたと思われた桜が、すでに散り始めていますが皆様お花見はできましたか?
さて、先日クライマックスを迎えたアニメ『クラシカロイド』ですが、4月8日からは第1期の再放送がはじまりました。第2期の放送も発表され楽しみですね!
今日も前回に引き続き、クラシカロイドの魅力をお伝えしていきたいと思います!
▶︎前回の記事:アニメ『クラシカロイド』から知るクラシック1
「ムジーク」の元ネタに注目!
クラシカロイドに登場する作曲家たちは「ムジーク」と呼ばれる不思議な音楽の力を発揮します。ムジークには元ネタになるクラシック作品があり、第1話で登場したベートーヴェンのムジークは、ベートーヴェン作曲「交響曲第 6 番 ヘ長調『田園』」が元となっていました。
『田園』はクラシックファンにはなじみの深い、定番交響曲といったところでしょうか。標題音楽*の先駆けとなったこの曲は、交響曲としては珍しい 5 つの楽章からなる曲です(ベートーヴェンの交響曲はほとんどが 4 楽章構成です)。
*標題音楽:音楽とは異なる思念や心象風景を聴き手に喚起させることを意図し、情景やイメージ、気分や雰囲気といったものを描写した器楽曲のこと(出典:Wikipedia)
とてもすてきな曲なので、できれば全て聴いていただきたいところですが、この曲は少し長いので、今回は第 1 楽章をピックアップしてご紹介します。
交響曲第 6 番 ヘ長調『田園』/ベートーヴェン
第 1 楽章は「田舎に到着したときの愉快な感情の目覚め」という標題がついています。これは田園風景そのもの描写した曲というよりその感情を表したものであり、2 ~ 5 楽章の標題も「田舎の人々の楽しい集い」や「牧歌 嵐の後の喜ばしい感謝の気持ち」と心情を表した作品であることが強調されています。
この曲からもわかるように、ベートーヴェンは非常に大自然を愛する人物だったようです。彼のスケッチ帳にも、木々や森を好み親しみを感じていたことがわかる記述があったそうですよ。
『クラシカロイド』の劇中では、居候先の「音羽館」のピンチの際に「ムジーク」が発動し、アニメ用に大胆にアレンジされた『田園』を聴くことができます。
作中のベートーヴェンは、「音羽館」で餃子をめちゃくちゃな火力で焼いてボヤを起こしたり(ほとんど爆発でした)何かとお騒がせなキャラクターですが、きっかけは何であれ「居心地の良い居場所を壊されたくない」、そんな心情を表した「ムジーク」だったのではないかと私は思いました。
もし第 1 楽章が気に入ったら、ぜひ続きの 2 楽章から先も聴いてみてくださいね!
それではまた次回お会いしましょう。
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