今週もおけいこ道のお時間がやってまいりました。ヴァイオリン弾きの卑弥呼こと原田真帆がお送りいたします。
今日は冬の寒さ対策について! レッスンに行く道々、指、冷えますよね?
カイロもいろいろ
わたくしは、足がしもやけになりやすい程度には末端冷え性。冬場になると手の指もそれはもう冷えます。しかし指先が動かないと楽器など弾けたものではありません。
しかも、入試ってどうしてこんなに冷える季節なのでしょうか! 藝高の場合、受験期間はいつも 1 月の下旬、暦の上では大寒です。そこで末端冷え性のわたしのために、母が見つけ出したのは“手首用カイロ”。
専用のサポーターのポケットに専用サイズのカイロを入れ、手首に巻いて使います。“首”を温めると血流が良くなり、体が温まることを利用したものです。
手は温まったけれど
受験も迫ったある冬の日。東京までレッスンにうかがうのに、道中冷えるので手首用カイロをばっちり仕込んで出かけました。いつもよりはるかに温かい指先は、おかげでかじかんでいません。
さて、それではレッスンの最初の音階もうまく弾けるはず……と思いきや、1 オクターブ弾いて勝手が違うことに気づきます。なんと手首にサポーターを巻いたままです。思わず弾く手を止めて
「すみません、もう一度初めから弾かせてください。」
と言いながら、手首のサポーターのマジックテープをビリビリと外すのは非常に間の抜けた行動でした。レッスン室の空気全体がずっこけた瞬間。しかし、入試ではやり直しがききません。これが本番でなくてよかった、と冷や汗も流れました。
足裏用カイロも
ちなみにわたしが手首用カイロに出会う前から使っていたのが、足裏にぺたっと貼れる足専用カイロ。
日本のヴァイオリンっ娘は冬でもワンピース×タイツが「レッスン着」のことも多いです。タイツに靴下も履いちゃう寒がりさんなら、ぜひおすすめします!
※タイツに直接貼ると低温やけどになるのでアウトです。
レッスンでがくがく震えていたら何も弾けませんからね……風邪もひかないように、みなさま体を温かくしてお過ごしください😊
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