こんにちは! COSMUSICA編集長のノリコ・ニョキニョキです。
過ぎし8/10(木)、第2回となるCOSMUSICA主催コンサート『原田真帆&若杉まり Violin Duo Concert』が盛況の中、無事終演いたしました。お越しくださった方々、応援してくださった方々、誠にありがとうございました! 本日は、演奏会レポートをお届けいたします。
英国王立音楽院で学ぶふたり
今回演奏したのは、ヴァイオリニストの原田真帆さんと若杉まりさん。原田さんはCOSMUSICAライターとしても非常に活躍していることは既にご存じのとおりですが、今回は原田さんの6年来の友人である若杉さんと一緒に、息の合ったデュオを披露してくれました。

今年7月に英国王立音楽院を卒業された若杉さんと、在学中の原田さん。聞けば、英国王立音楽院というのは非常に国際色豊かな学校だそうで、日々さまざまなインプットがあるとのこと。今回、「はじめから最後までひたすらヴァイオリンデュオ」というかなりコアなプログラムの演奏会を開こうと決めたのも、イギリスでの若杉さんの師からの提案がきっかけになったそうです。以前からおふたりを知っている方々にとっても、一層見聞を深めたふたりのパワーアップした演奏をお聴きいただけたことと思います。
90分、ひたすらデュオ!

演奏会のキャッチコピーにもなっていた「90分、ひたすらデュオ!」という言葉がありますが、本当にこの言葉のまま、とにかくひたすらデュオでした…! 当日の演奏曲目は以下の通り。
- ルクレール:2つのヴァイオリンのためのソナタ第2番
Jean-Marie Leclair : Sonata for 2 Violins in A major, Op. 3 No. 2 - テレマン:2つのオーボエないしはヴァイオリンのための6つのカノン第番5番
Georg Philipp Telemann : Sonata for 2 Flutes or 2 Violins in major, Op. 5 No.5 - プロコフィエフ:2つのヴァイオリンのためのソナタ
Sergei Sergeyevich Prokofiev : Sonata for Solo Violin, Op.56 - ロースソーン:2つのヴァイオリンのための序奏と変奏
Alan Rawsthorne : Theme and Variations for Two Violins (1937) - イザイ:2つのヴァイオリンのためのソナタ
Eugène Ysaÿe : Sonata for two violins, in A minor, Op. posth. (1915)
そしてアンコールには、バルトークの「2つのヴァイオリンのための44の二重奏曲 Sz.98」より『Midsummer Night Song』『Pillow Dance』が演奏されました。
すべてピアノ伴奏なしの、純粋なヴァイオリンデュオ。わたしはヴァイオリンデュオ自体、生で聴くのは初めてだったのですが、2本でこれだけ奥行きのある音楽になるんだなあと驚きとともに感動しました。

個人的に特に好きだったのはプロコフィエフのソナタです。このプロコフィエフという人はなかなかクセのある人物だったようで、ヴァイオリンを使った作曲をあまり得意としていなかったにも関わらず、当時彼が耳にしたヴァイオリンディオを駄作ばかりだと一蹴し、「自分なら、この編成でも聴衆を飽きさせないものが書ける!」と取り組んだのがこの作品なんだそう。なるほどこの作品は一聴すると難解な現代曲であるように思えるのですが、気づくと体を揺らしているようなノリのいいフレーズもあったり、はっとするほど切迫したシーンもあったりと、アトラクションのような性格もある楽曲だと感じました。この曲に限らず、やはりヴァイオリンデュオを書こうというからには楽器の特性を熟知しているのでしょう、どれもヴァイオリンのさまざまな表情を引き出す工夫がされており、エンターテイニングな90分となりました(奏者たちにとってはかなり体力を消耗する90分だったようですが笑)。
あるお客さまは、このプログラムをレストランのコース料理にたとえてくださいました。こちらは、奏者に届いたご感想メールからの抜粋です。
曲目は、フルコースを食べたみたいな満足感!
メインディッシュのカレーだけみたいなのでもなく、カフェのデザートだけでもなく、センスの良いレストランのフルコースという感じでした!
確かに、甘すぎずからすぎず、それでいて本格的な “コース料理” になったと思います。すてきなご感想をありがとうございます…!
プログラムはCOSMUSICA仕様♪
今回の会場は赤坂カーサクラシカさん。開演は19:00でしたが、開場は18:00としお食事やお飲物もお楽しみいただけるようになっておりました。その余暇を持て余されることがないようにと、プログラムは特別仕様! 中を開くと、ふたりのイギリスでの生活を紹介するマガジンふうの誌面が現れます♪ よろしければぜひみなさまもご覧ください。
ふたりは今後も、さらなる研さんを積んで参ります。またふたりそろって(もちろんソロでも!)活躍の姿を見せてくれること、私もいちファンとしてとても楽しみにしております!

ノリコ・ニョキニョキ

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