今週もおけいこ道のお時間がやってまいりました。ヴァイオリン弾きの卑弥呼こと原田真帆がお送りいたします。
今日のテーマは、楽器のカバー。ケースの中と外のお話です。
楽器に直接触れるから
楽器ケースを購入すると、楽器に直接掛ける「お布団」がついてくることがあります。お布団はなくてはいけないものなのかというと、なくても成り立つのですが…ケースを開けたときに、いきなり楽器がむき出しであるよりも、1枚噛んであると安心というか…。
またシルクのスカーフで巻く人も多いのですが、シルクは湿度を調整してくれるので、その点でも楽器に良いと言えます♪
カバーの種類としては、前述の楽器ケースに付属の「楽器の上に掛ける」タイプと、「スカーフで包む」方法、そして「専用の巾着型ケースに入れる」の3種があります。
バイオリン保護袋 BellaLuna インナーバッグ シルクサテン
¥1,480.-
Amazon.co.jp
ちなみにわたしは、親戚のおばさんがあるとき作ってプレゼントしてくれたオリジナルの袋を使っています。聞くところによると、「琵琶や三味線も袋にいれて竿のところをちょいと結んでしまうのよ〜」ということで、西洋も東洋も弦楽器は同じなんだなぁと思った次第です。
スカーフでの巻き方
スカーフで巻いている方を初めて見たときに、わたしは強い驚きと憧れを持ちました。でも1回見ただけじゃその方法がなかなかわからなくて…でもなかなか人に訊くチャンスがなかったので、できるようになるまでしばらくかかりました(笑)
ということで How to 巻き巻き、撮ってみました!
記事用に撮った! pic.twitter.com/PeS3SVQnvh
— はらだまほ (@real_sail) 2017年4月18日
はじめに思い切ってスカーフに角度をつけるのがポイントです。スカーフはふわっと、優しく巻いてくださいね! 決して楽器を締め付けないようにしましょう。
楽器ケースのカッパ
さて、ケースの外側に目を向けてみますと、防水対策が気になります。ハード系のケースだと水に強いと言われますが、浸水被害情報は少なからず耳にするので、過信は禁物と思います。また布張系ケースも、豪雨の日には楽譜がびしょびしょになってしまったり、ケースはあまり雨にさらしてよいものではありません。
そこで検討したいのがケースのカッパ。メーカーによっては純正品が出ていたり、様々なケースに対応できるタイプの製品があるので、ぜひ調べてみてください!
わたしは今のケースを使い始めた当時、気にいるものがイマイチ見つからないとごねていたら、見かねた母が作ってくれました(笑)
構造は簡単で、撥水性のある布をすっぽりケースにかぶせ、背中側についている紐でしぼれば装着完了です。
強力な完全防水とはいかないでしょうが、傘をさした上でこのカッパをしていれば安心です。収納用の小袋もつけてもらったので、エコバックのような感覚で持ち歩いています。
*PR*
「進め! ヴァイオリンおけいこ道
あどゔぁんす」
おけいこ会員絶賛募集中
月額500円で、より深く本音を語った会員限定記事が読めます!
会員登録はこちら↓からどうぞ
最新記事 by 原田 真帆 (全て見る)
- 次々に演奏し、ばんばん出版。作曲家エミーリエ・マイヤーが19世紀に見せた奇跡的な活躍 - 24.05.18
- ふたりで掴んだローマ賞。ナディア&リリ・ブーランジェ、作曲家姉妹のがっちりタッグ - 23.10.30
- 投獄されても怯まず、歯ブラシで合唱を指揮。作曲家エセル・スマイスがネクタイを締めた理由 - 22.11.07
- 飛び抜けた才能ゆえ失脚の憂き目も経験。音楽家・幸田延が牽引した日本の西洋音楽黎明期 - 22.09.28
- 「暗譜」の習慣を作ったのは彼女だった。クララ・シューマンという音楽家のカリスマ性 - 22.01.30