音楽学校の科目の中では嫌われがちなソルフェージュですが、今日は「リズム課題」を楽しむためのテクニックをご紹介します。タイトルの通り、「地名」でリズムを攻略するのです。
たとえば曲の中で五連符が出てきたとき、拍を均等に5つに割るのって難しいですよね。でも、そこに「いけぶくろ」って入れてみたらどうでしょう?
そう、今日ご紹介するのは、一見すると言葉遊びにも見えるこの企画。でも音楽はもともと、誰かの語りが節となり旋律となって生まれたものです。言葉からリズムを考えるのは、とても理にかなっていると思います。ぜひみなさんも、自分の言葉からリズムを見つけてみてください!
【選考ルール】
- 今回は基本的に駅名を探しました(一部例外もあります)
- リズムを正確に得るために、撥音(はつおん)・促音(そくおん)の有無などを厳密に考えました
(撥音:「ん」・促音「小さい“っ”」)
以上の理由から、ときどきニッチな地名が入っておりますがご了承ください(ちなみに筆者はちょっぴり乗り鉄です)。
《ベーシック編》地名で攻略するリズム
それでは「リズムを攻略する列車」出発進行です!
二連符:とーきょー(東京)
三連符:たばた(田端)
四連符:こまごめ(駒込)
「新宿」の使用が多いのですが、「撥音(ん)」を含むため今回は選考外としました。
五連符:いけぶくろ(池袋)
六連符:たかだのばば(高田馬場)
または むさしこすぎ(武蔵小杉)
2分割か3分割か、箇所によって使い分けを推奨しています。
七連符:ふたこたまがわ(二子玉川)
または しちのへとわだ(七戸十和田)
東北新幹線沿線です。分割によって使い分けを推奨しています。
または あべのハルカス
出てくる地名が東に寄りすぎだという意見を回避するために大阪名物を入れてみました。
八連符:ちとせからすやま(千歳烏山)
京王線沿線です。
九連符:おくつがるいまべつ(奥津軽いまべつ)
北海道新幹線沿線。新青森から青函トンネルを抜けて最初に着く駅です。
十連符:ありあけてにすのもり(有明テニスの森)
ゆりかもめ沿線。五輪で使われる予定。十連符は「いけぶくろ×2」でいいじゃないか、というツッコミはごもっともです。

《アドヴァンス編》タイ系のリズムをマスター
ときに「ん」を含む地名がうまくはまると、長短のあるリズム分割も簡単になることがあります。
♩♪(三連符):かんだ(神田)
♪♩(三連符):いとう(伊東)
東海道線の駅です。
♩♫:せんがわ(仙川)
♪♩♪:ごたんだ(五反田)
シンコペーションですね。
♫♩:やねせん(谷根千)
東京下町の谷中・根津・千駄木をまとめた呼び名です。
《マニアック編》ユニークな連符も怖くない!
いつか役立つ日が来るかもしれない…明日使えたら嬉しいムダ知識です。
二拍三連:きょーとたわー(京都タワー)
個人的にずっと温めていたのですが、これ使えると思いませんか?

♩♩♪(五連符):とーきょーと(東京都)
リズム課題で意外とでてくるこのリズム。頭の片隅に置いておくと、たまに便利です!
二拍五連:ちゅーおーく にほんばし(中央区日本橋)
二拍五連って五連×2をタイでつなぐしかないの、つらい…。

友達とやってみよう♪
ひとりデスクで両手を叩きながら「二拍五連」をマスターして喜んだのもつかの間、ふと我にかえると非常にシュールな光景でした。
しかし、これを友達と試せば楽しさも倍増! 難しい課題や曲に目がクラクラしても、言葉遊びをしながら、ぜひ前向きに取り組んでみてください。
そして「こちらのほうがいいよ!」という地名がありましたら、ぜひ編集部までお寄せくださいね!


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