お気に入りの音楽家や楽曲から連想されるオリジナルレシピを紹介するシリーズ後編です。今回取り上げるのは、フランスの作曲家エリック・サティです。甘美な音楽に合わせてあま〜いレシピを紹介したいと思います!
「音楽の異端児」エリック・サティ
サティというと、『3つのジムノペディ』や『ジュ・トゥ・ヴ(あなたがほしい)』などが有名です。サティはフランスに生まれた作曲家なのですが、従来のクラシック音楽にはない革新的な技法を多く取り入れ、「音楽の異端児」と呼ばれていました。
『3つのジムノペディ』より第1番
ではまず『3つのジムノペディ』より第1番を聴いてみましょう。
とてもオシャレで不思議な響きがしますね。それもそのはず、初めの16小節はクラシックでは馴染みのない不協和音が使われています。そしてこの曲は♯(シャープ)が2つついたニ長調で始まるのですが、部分的にその2つのシャープを外すことで、“ドリア旋法”という古く懐かしい響きのする音階に変化しています。こういったサティの独特の音楽は、ドビュッシーやラヴェルにも大きな影響を残しました。
『子供の音楽集』
そんな独自の音楽を追求していたサティですが、実はとても変わったタイトルの曲もたくさん残していることを存じでしょうか? 変なタイトルの曲を挙げだしたらキリがないくらい多く残していますが、あえて例を出すなら『犬のためのぶよぶよとした前奏曲』『干からびた胎児』などでしょうか。それにしても、胎児が干からびるって衝撃的ですよね…。
かと思えば『梨の形をした3つの小品』『子供の音楽集』のようなかわいらしいタイトルの曲もあります。
『子供の音楽集』は3曲からなり、それぞれタイトルが『インゲン豆の王様の戦争の歌』『チューリップの小さな王女様がなんておっしゃったか知っている』『アーモンド入りチョコレートのワルツ』と、まるで童話のようなタイトルです。
それでは『子供の音楽集』の第3曲『アーモンド入りチョコレートのワルツ』を聴いてみましょう。
この曲は子供のための作品というだけあり、初心者の方でも弾くことができそうですね。楽譜には詩のような文章が書かれており、小さな男の子がチョコレートの中のアーモンドを骨と間違えるという、なんともかわいらしい場面が描かれています。
サティの食卓
今日の食卓レシピですが、この『アーモンド入りチョコレートのワルツ』というタイトルにちなんで、そのままではありますがアーモンド入りチョコレートを作ってみたいと思います。ワルツ(3拍子)ということで、3種類作ってみましょう♪
アーモンド入りチョコレート

材料
- チョコレート
- アーモンド
- マシュマロ
- ドライフルーツ
- ポップコーン
つくりかた
- アーモンドを細かく砕きます。オーブントースターなどで少し焼くとより香ばしくなります(焦げやすいので注意!)
- マシュマロとドライフルーツも小さく切ります
- チョコレートも細かく切り、湯煎にかけて溶かします
- タッパーにクッキングペーパーを敷きます
- 4 に溶かしたチョコレートを流し入れ、アーモンド、マシュマロを乗せます
- 5 と同じ要領でドライフルーツ、ポップコーンを入れたものを作ります
- 冷やして固めて完成!
今回はとても簡単に作れるレシピを載せてみました。マシュマロ、ドライフルーツ、ポップコーンと3種類ありますが、もしひとつだけ作るならマシュマロがオススメです(ただマシュマロはとても切りにくいので気をつけてください…)。ほかにも麦パフや米パフ、グラノーラやクッキーなどを入れてみてもいいですね。
ぜひこのアーモンド入りチョコレートを食べながら、オシャレで風変わりなサティの音楽を聴いてみてくださいね♪

今榮 くみこ

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