今日、何着ていく?>>>バレエ公演@ロイヤルオペラハウス

「演奏会って、一体なにを着ていったらいいの…?」
「場違いな服とか、あるんじゃないの…!?」

実はこの質問、かなり高い確率で訊かれます。クラシックの演奏会に行ってみたいけれど、どんな服を着たらよいのかわからない、と思っている方は、とても多いのではないでしょうか?

そこでこれから、現役の音楽家でもあるCOSMUSICAライターたちが実際に演奏会に行くときのファッションをご紹介していきたいと思います。

初回の今日は、ヴァイオリン弾きでロンドン留学中のわたしが、ロイヤルバレエ団の公演を見に行った日のファッション&アクティビティをお見せしていきます…! わたしの服のみならず、バレエダンサーや劇場スタッフ、ほかのお客さんのコーディネートも載せてみたので、ぜひ最後までお楽しみください♪

ロンドン、6月、気温21度

さぁ、ものすごくよく晴れた土曜日! 数日曇りがちな日が続いたあとの快晴だったので、多くの人が公園に繰り出し、初夏の休日を楽しんでいます。

そんなすてきな土曜日に、わたしはかねてからチケットを取っていたロイヤルバレエ団の公演に出かけました。ロイヤルバレエ団の拠点は、ロンドン中心街のコヴェントガーデンにあるロイヤルオペラハウスです。

それでは、この日のわたしの服装を見てみましょう。

バレエということで、いつもパンツ派のわたしですが少しエレガント系を意識してみました。でも暑かったので、夏物のブラウスと今年流行りのミュール系サンダルで涼感を確保。この日の最高気温は21度。そんなもんか! と思われるかもしれませんが、ヨーロッパは冷房のないところが多いので、クーラー慣れしている日本人は20度を超えるとなかなか辛くなってきます…。ただし夜は冷えることが予想されたので、カーディガンも忘れずに添えます。

またこの日の会場は赤がトレードカラーなので、ブラウスの色も合わせて赤をチョイス。バッグも赤と黒が入っているものを選んで色合いをまとめました。

ちなみにサンダルだと指先が出るので、フットネイルも深紅にしてみました。会場は椅子から壁から手すりに至るまで赤で揃えられているのです…!

コンサートに行く前に…?

さてさて、わたしの全身が写っている写真には、イギリスらしくすてきなアフタヌーンティーの看板が写っていますね…! この日は本当に天気が良くてウキウキする日差しだったので、劇場に向かう前に、近くにある「Patissrie Valerie」というケーキ屋さんでお茶をしました。

でもでも、アフタヌーンティーって実はとってもヘビー! イギリスで食事の文化がなかなか育たなかったのは、アフタヌーンティーでおなかいっぱいになるから、という説もあるほど、満足感たっぷりなんです。

そこで今回はアフタヌーンティーは避けまして、やはりイギリスの定番のスイーツのひとつ「クリームティー」をいただきました。クリームティーは、スコーンにクロテッドクリームをつけて、紅茶とともに楽しむセットです。

コンサートはもちろんそのステージを楽しむものですが、実はその前後にお茶をしたり食事をするところも愉しみのひとつ。コンサートに行く日を決めたら、会場の近くのすてきなお店を探して、当日を待ちます。

みんなのファッションは?

せっかくなので、会場で出会ったほかの人の服装も見てみましょう。

ロイヤルオペラハウスのお客さんは、観光客として初めて来るような人や、わたしのようにたまに来る人、あるいはいつも来ているおじいさんまで、本当にいろいろ。何がいいっって、“一見さん”も多いことを常連さんがよく理解していて、本当に親切にしてくれること♡

わたしが席を探していたら、立ち止まったときに近くにいたスーツを決め込んだおじいさんが「どれチケットを見せてごらん、席を探してあげよう」と声をかけてくださいました。それでもわたしがうっかり1列前に座ってしまって、あとから来た“その席のお客さん”が戸惑っていたら、内装と同じカラーの制服をきたかわいくて優しい劇場スタッフのお姉さんが解決してくれました。帰るときにはお姉さんに「Good Night」って言われてキュンとしちゃいました…!

ところで、席を間違えたことが発覚したとき、通路からかなり奥にいたわたしが一旦外に出るにはあまりに大変…ということで、椅子の背をまたいでうしろに行くことに。近くにいたチェック柄スーツのいかにもブリティッシュなおじさんと長髪のお兄さんが、わたしの“ジャンプアップ”を助けてくれました。首尾よく席替えが済んだのち、お兄さんは「Well Done!」とねぎらってくれて、思わずはにかみます。

イラストを見てもらうと分かりますが、そのお兄さんなどは、ジーンズにTシャツとかなりラフなスタイル。手ぶらだけれど、休憩中にジャケットから本が出てきてすてきでした。やはりTシャツとデニムで、まるで近所のスーパーに行くのと同じような服のおばさまもいれば、おじいさんのようにスーツをキメていたり…なにってみんな服装は思い思い! おめかししてもいいし、普段着だってオッケー!

さて、次はどんな服を着ていこうかな…? 次回のコラムもどうぞお楽しみに!

ABOUTこの記事をかいた人

原田 真帆

栃木県出身。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、同大学器楽科卒業、同声会賞を受賞。英国王立音楽院修士課程修了、ディプロマ・オブ・ロイヤルアカデミー、ドリス・フォークナー賞を受賞。2018年9月より同音楽院研究課程に進学。第12回大阪国際音楽コンクール弦楽器部門Age-H第1位。第10回現代音楽演奏コンクール“競楽X”審査委員特別奨励賞。佐々木美子、山﨑貴子、澤和樹、ジェラール・プーレ、小林美恵、ジャック・リーベックの各氏に師事。弦楽器情報サイト「アッコルド」、日本現代音楽協会HPにてコラムを連載。