【ヴァイオリン】色で判別! 弦の図鑑(2017.11.14現在)

目次

ねじねじ部門(前ページ)

  • ピラストロ
  • サヴァレス
  • ダダリオ
  • ラーセン
  • ドガール

単色部門

色不明部門(情報募集中)

情報お待ちしています。

単色部門

ねじねじに対し、プレーンな糸の巻きの単色部門。四弦すべて同色のものもあれば、すべての弦が違う色を持つものもあるので、見分けは少し難しくなります。

Thomastik Inferd(トマスティーク・インフェルド)

(出典:THOMASTIK公式HP

テールピース側の糸デザインにおいて、ねじねじの横綱がピラストロなら、対する単色の横綱はトマスティーク・インフェルド。楽器屋さんでヴァイオリンにデフォルトで張ってあることが多いドミナントを始めとするお手頃ラインナップや、プロにも人気のインフェルドやヴィジョンといったブランドが有名です。

弦のブランドごとにテールピース側の糸の色を揃え、弦の音程ごとに色をペグ側の糸の色を合わせているピラストロに対し、トマスティークは弦ごとに異なります。最大の特徴はテールピース側が1本ごとに色が異なるものが多いので、4本揃うと「カラフルだな」という印象を受けること。見分けのポイントにしてみてください!

Dominant ドミナント(黄緑青紫)


化学繊維。「非常に柔軟性の高い」素材で、「湿度の変化に影響されずに」「弦の暖かさとガット弦のような感触」が出る。 「音は柔らかく、音程は安定していてクリア」そして「倍音が豊富」。分数楽器あり(1/32から、1/10なし)。全弦テンションが 3 種ある。テールピース側はE線:紫(カーボンはオレンジ・ボールとループ別)・A線:青・D線:緑・G線:黄。ペグ側の糸の色は全弦共通でテンションごとにライト:黄、ミディアム:紫、ヘビー:緑。E線はボールとループ別販売です。


*リーズナブル。楽器店に置かれる楽器や初心者セットの楽器にデフォルト装着されていることが多いためとてもメジャー。音色は派手さがあり、音が簡単にパァーンと鳴るため、コストパフォーマンスが良い弦と言える。

Inferd Red インフェルドレッド(黄緑青赤)

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化学繊維。「力強く暖かく広がりのあるトーンを作り出す」設計。 「ソリストにとって優れて」いる。分数楽器なし。E線は基本ボールエンドで、取り外し可能。全弦各 1 種。テールピース側はE線:黄(兼ボール・ループ)・A線:緑・D線:青・G線:赤。ペグ側の糸の色は赤、E線のみ青。

*個人的にはトマスティーク版「オブリガート(ピラストロ)」っぽい気がしています。

Inferd Blue インフェルドブルー(黄緑青青)

化学繊維。「強いパワーと輝き」「全ての弦が同じテンションに調整」されており、この弦を張ることで「音のトーンを変え」「奏者の好み」の「響きを作れる」とのこと。分数楽器なし。E線は基本ボールエンドで、取り外し可能。テールピース側はE線:黄(兼ボール・ループ)・A線:緑・D線:青・G線:青(インフェルドレッドとほぼ一緒)。ペグ側の糸の色は青。全弦各 1 種。

*レッドよりも強めというか、はっきりめというか。赤がマイルドなら青はきっぱりという印象があります。

Vision ヴィジョン(濃い緑)


化学繊維。4種類のラインナップがあります。E線は基本ボールエンドで、取り外し可能。とりあえずテールピース側の糸はすべて濃い緑色。ペグ側の糸の色はE線:オレンジ(兼ボール・ループ)・A線:黄・D線:青・G線:オレンジ。

Vision ヴィジョン

「短時間で安定するチューニングを実現」。 「焦点を当て」るのが得意。「明確」かつ「オープンで華麗な音色」を持っている。 「モダンなサウンド」。分数楽器あり(7/8あり、以下1/16まで)。ミディアムとヘビーがあり、ヘビーだとペグに赤ラインが入る。E線 1 種・A線 2 種・D線 2 種・G線 1 種、そしてC線とF線あり。

Vision Solo ヴィジョン・ソロ

ペグに茶色ライン。「優れたパフォーマンス」力と「個性」を持つ。 「暖かさ」を持ち、「集中力と透明度」があって「精力的で鮮烈な」音を飛ばす。「比類のないチューニングの安定性」があり、「わずか1〜2時間で簡単に」落ち着く。ほかの弦に比べて「耐久性」が高い。分数楽器なし。E線・A線・G線各 1 種・D線 2 種。

Vision Titanium Solo ヴィジョン・チタニウムソロ

ペグに黒ライン。弦の表面に「よく研磨された」素材が巻かれているため、「左手」を軽く動かすことができる。「高音」と音の「透明度に重点を置いている」ため、ソリスト向き。 「チューニングの安定性」も兼ね備えている。分数楽器なし。全弦各 1 種。

Vision Titanium Orchestra ヴィジョン・チタニウムオーケストラ

ペグに青ライン。「ガット弦」を再現するために開発され、「オーケストラや室内楽のプレイヤーに最適」。 「人工素材とガット弦の両方の感触がマッチしている」。もちろんヴィジョンシリースらしく「チューニングの安定性」も持ち合わせる。分数楽器なし。E線 2 種(チタンは黄色ライン)・A線・D線・G線各 1 種。

Spirocore スピロコア(赤)

化学繊維。「柔軟な」素材を使用。「振動をより長く」保つ。「arco にも pizzicato にも Spirocore の弦は効果的」。「非常に反応」がよく、「長持ち」する。分数楽器なし。E線(カタログ見る限りボールエンドしかない…)・A線・D線各 2 種、G線 3 種で、それぞれテンション 3 種。テールピース側は全て赤。ペグ側の糸の色は全弦共通でテンションごとにライト:黄、ミディアム:赤、ヘビー:緑。

Super flexible スーパーフレキシブル(青)

化学繊維。弦の「硬さを減らし、弾力性を向上」させている。「開放弦の5度」の響きは「優れた純度」を持つ。 その「耐久性とチューニングの安定性は、非常に信頼できる」、「オールラウンダー」タイプの弦。分数楽器あり(1/16から、1/10なし)。E線・A線各 2 種・D線 1 種・G線 3 種で、それぞれテンション 3 種。。テールピース側は全て青。ペグ側の糸の色は全弦共通でテンションごとにライト:黄、ミディアム:青、ヘビー:緑。

Präzision プラツィシオン(黒)

化学繊維。テールピース側は全て黒。「頑丈なスチール製」、「美しい音色を演出」。 「非常に耐久性があり、寿命が長く」、「すべての分野のプレーヤー」がコスパの良さを感じられる。分数楽器あり(1/16以上、ただし1/10を除く)。E線・A線各 2 種・D線 1 種・G線 2 種で、それぞれテンション 3 種。。ペグ側の糸の色は全弦共通でテンションごとにライト:黄、ミディアム:黒、ヘビー:緑。

e01 E-string ゼロワン(紫or青)

化学繊維。E線のみの弦。。「強力でフォーカスされた華麗なサウンドと優れたレスポンスを兼ね備えて」いる。「48金メッキ」製の弦は「温かみのあるサウンド」をともなった「良いバランス」を持っているが「明瞭さ」も両立。「錆びにくい」だけでなく、 「E線にありがちな裏返った音」が起こる確率を「大幅に減少」させた。分数楽器なし。素材が 2 種・テンションが 3 種ある。テールピース側は紫と青。ペグ側の糸の色はクロームスチール(紫)はライト:黄、ミディアム:紫、ヘビー:緑、カーボンスチール(青)はライト:黄、ミディアム:オレンジ、ヘビー:赤。

PETER INFELD ペーター・インフェルド(紫)


化学繊維。「豊かな音色」「パワーとエレガンスの完璧なブレンド」「幅広い強弱の幅」を持つ。弓に対して「すばやい反応」を発揮。「左手の感触」が「柔らかい」。 E線は「錫(スズ)・ 金 ・ プラチナのメッキが施され」ていて「非常に強力」。分数楽器なし。E線 3 種・A線 1 種・D線 2 種・G線 1 種。テールピース側は全て紫。ペグ側の糸の色はE線:(スズメッキ緑、ゴールドプレーテッド紫、プラチナメッキ橙)・A線:青・D線:緑・G線:黄。

LAKATOS ラカトシュ(赤)

化学繊維。「ジプシー音楽とジャズをクラシック音楽にミックスさせた独自の音楽性」で世界的に有名なハンガリーのヴァイオリニスト、ロビー・ラカトシュのために設計された弦。「美しいバランス」「オープンでパワフルなサウンド」「ダイレクトな反応」「すばらしい演奏能力」を「完璧に兼ね備えている」。分数楽器なし。全弦各 1 種。テールピース側の色は赤。ペグ側の糸の色はE線:オレンジ・A線:緑・D線:青・G線:水色。

Spirit スピリット(灰色)


化学繊維。「あらゆる種類の音楽」にフィットし、プロフェッショナルやそれを目指す人に向いている。「すべての弦が均一」で、「バランスのよい印象的な音色」「美しく暖かい音色」を持ち、特に明るい音色の楽器に使うと、弦が良いバランスを発揮する、とのこと。分数楽器あり(1/4以上)。全弦各 1 種。テールピース側の色は全てグレー。ペグ側の糸の色はE線:オレンジ・A線:緑・D線:青・G線:赤。

Alphayue アルファユー(黄緑青青)

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化学繊維。「圧倒的低価格とトマスティークの品質を組み合わせた」コスパ良い弦。 「すばやい反応」「しなやかな演奏能力」「色彩の豊かさ」は「きっと気に入ってもらえる」と。 学習者向け。分数楽器あり(1/16以上、1/10なし)。全弦各 1 種。テールピース側の色はE線:黄・A線:緑・D線:青・G線:青。ペグ側の糸の色は全てグレー。

Pirastro(ピラストロ)

しましま模様のイメージが強いピラストロですが、いくつか無地のデザインの銘柄もあります。ペグ側の糸は縞(しま)模様同様にE線:その銘柄のカラー、A線:紺、D線:ピンク、G線:茶色で統一されています。基本はボールエンドとループエンドは別です。

Chorda コルダ(黄)

ガット。「プレーンのガット弦」。「バロック楽器用の典型的な音色」を持つ。「G線は複数の個性あるもの」を用意している。バロック用だが 440 Hz 用に作られている。415 Hz で使う場合は強め(太め)の弦を選ぶこと。分数なし。E線 ・A線・D線各 3 種、G線 7 種。テールピース側の糸巻きはG線だけ。ストレートなし。

*バロック音楽用の弦(もちろんボールエンドではない)。

Alicore アリコア(青)

化学繊維。「ポリエステル由来の芯」で「ダークな音色と温かな響き」を持つ。分数楽器なし。E線 1 種、A線・D線各 2 種、G線 1 種。ストレートなし。

Piranito ピラニート(ブルーグレー)

スチール。「学習者用の良質なスチール」でできている。「とても明るい響き」で、「メタリックな耳障り」が「ない」。「とても反応が良く」「魅力的な値段」。分数楽器あり(1/32まで)。E線 1 種(ループエンドなし!)、A線 2 種、D線・G線各 1 種。ストレートなし。

Chromcor クロムコア(深緑)

スチール。「魅力的な価格のスチール弦」。「クリアでとても明るい響き」「特に長い残響」を持つ。分数楽器あり(1/32まで)。各弦全 1 種。ストレートなし。

D’Addario(ダダリオ)

しましまセクションで既出のダダリオにも、無地のデザインの銘柄がひとつあります。

Plerude プレリュード(濃い青)


スチール。「芯線にソリッドスチール」を使用し「耐久性、安定したピッチが特徴」。一般的な「スチール芯線に比べ滑らかな弾き心地と温かみのある音」で、お手頃価格のため学生や初心者にオススメ。分数楽器あり(1/16以上、1/10なし)。弦のテンションはLow・Middle・Highがありそれぞれ 1 種類ずつ、つまり全ての弦で 3 種類ずつある。

Jargar(ヤーガー)

(出典:ヤーガーHP

「熟練した弦楽器職人」が作っているのが特徴。デンマーク発のメーカーです。色は全ての弦に共通で、テンションごとにテールピース側が【強:赤・中:水色・弱:緑】。チェロ弦のほうがメジャーなようですが、ヴァイオリンにもユーザーはそこそこいます。

Jargar ヤーガー(赤・水色・緑)

スチール。「ボリューム感」「バランスの取れたトーン」そして簡単に「演奏能力」を引き出せるのが特徴。分数楽器なし。弦のテンションはフォルテ・ミディアム・ドルチェの3種類がある。E線はボールとループあり。ペグ側の糸の色はフォルテとミディアムが水色、ドルチェは緑。D線は例外でテンションに関わらずペグ側が全て茶色。

*包装の袋は白地で、テンションごとにロゴプリントの色が異なる(フォルテ:赤・ミディアム:青・ドルチェ:緑)。

SILVER SOUND シルバーサウンド

G線のみのシリーズ。「ガット弦のようなサウンド」。通常版ヤーガーのほかの弦の組み合わせると「より暖かくて丸みのある響き」を作り出せる。弦のテンションは通常版と同じくフォルテ・ミディアム・ドルチェの3種類がある。ペグ側はすべて黄色。

Jargar SUPERIOR ヤーガースーペリオール(水色)

化学繊維。「ヤーガー」の上位ブランドです。「ソロからオーケストラ、室内楽まで」あらゆるものにフィット。 「音質、性能、信頼性において最高レベル」を出せるよう製作された。「暖かさと音色は本当に素晴らしいブレンド」で、「ヴァイオリンの自然なサウンドをもたらす」とのこと。「反応が素早い」ので、柔らかい音でも「余計な弓の圧力を使わずに」「すばらしく明瞭な」発音ができるらしい。E線は基本ボールエンドで、取り外し可能。ペグ側の糸の色は水色で、先半分が金色になっている(チェロの場合なのでヴァイオリンは違ったらごめんなさい)。

*包装の袋は黒地に金のロゴプリント。新しい弦。個人的にはまだ生で見たことがありません!

Optima(オプティマ)


エレキギターからヴァイオリンからツィターにフィドルにハープまで、ありとあらゆる弦を作っているドイツのメーカー。

かつて“レンツァー社”が出していた“ゴールドブラカット”が、2015年より製造・販売がオプティマ社に移管されたそうです(弦楽専門誌『サラサーテ』による)。

Goldbrokat ゴールドブラカット(緑ほか)

お値段最安値級なことで有名。分数楽器は1/16以上あり(1/10を除く)。太さは0.27・0.26・0.25・0.24の4種で、太いほどテンションは高い。0.27はよりハードなものがあるので、つまりテンションは計5種。それぞれボールとループあり。糸の色はテールピース側が0.27強:黒・0.27弱:緑、0.26:黄色・0.25:水色・0.24:臙脂(えんじ)。ペグ側はテールピース側と同じ色の上に、金色のバイアスが入ります。

*とにかく安価。よく見るのは緑色なので「緑の弦」と思われていることが多いかもしれません(むしろ赤とか見たことないので日本で流通しているか疑問です)。ちなみにわたしも緑を使っています! また、分数楽器にもフルサイズと同じ種類がすべて揃っているのもすごい!

*安っぽいから嫌、という方もいますが、まとめ買いして週一回張り替える、という使い方をする人も。安価だからこそそれも叶います!

Goldbrokat Premium ゴールドブラカットプレミアム(紺ほか)

前述のゴールドブラカットの上位モデル。こちらも分数楽器あり(1/10を除く1/16以上)。スチールとブラスド(真鍮)スチール、24金メッキがあり、いずれも太さが従来版と同じく4種ずつ(うち0.27が強弱2種に分岐)。テールピース側はスチールがネイビー、ブラスドスチールが紫、24金メッキが赤。ペグ側は従来版に同じく。

*新しい弦。個人的にはまだ生で見たことがありません!

そのほか

ほかにもオプティマ社は4弦すべてがあるブランドも2種出しているのですが、あまり利用者を見たことがないのでここでは割愛します。ただ公式サイトには糸の色まで詳しく出ているので、気になる方はこの記事下部のリンク集からご覧ください。

W.E.HILL&SONS(ヒル)

ヒルはロンドンの老舗楽器メーカーで、特にその優れた弓が世界的に有名です。楽器製作のみならず、流通のほうも手がけているメーカーなのですが、弦も作っています(でも公式サイトがなんだか古くてあまり参考にならなかった…)。

W.E.HILL&SONS ヒル(深緑)

社名そのままの名称が包装に印刷されており、特に弦の商品名はない模様。E線のみのラインナップ。分数楽器なし。弦のテンションはWeak・Middium・Strongの3種あり、それぞれボールエンドとループエンドがある。

*正直、張ってある状態だと「ゴールドブラカット」と見分ける方法がわたしにはわかりません…

情報お待ちしています

糸の色がわからないものや、パッケージしかわからないものをここにまとめました。画像検索などを駆使しても、どうしても弦が張ってある状態の写真を見つけられず…有力な情報をお待ちしております(または編集部宛にプレゼントしてくださったら嬉しいです)

D’Addario(ダダリオ)

  • ゴールデンスパイラル:E線のみの弦。ボールエンド 2 種・ループエンド 3 種。本家のサイトにないという謎
  • NS Electric Violin Strings:エレキ用。「エレクトリック楽器で最高のものを引き出す」。「演奏者が求める豊かな音色」が出るよう「設計されている」。「アコースティック楽器でもうまく動作」し(本当かな、でも公式サイトにそう書いてあった…)、「明確でフォーカスされた音」で「絶妙な音色や表現力を引き出す」。分数楽器なし。E・A・D・G線そしてC線各 1 種。
  • Kaplan solutions:E線、ボールエンドですが付属の金具をループエンド用のアジャスターに付けて使用可能説。本家のサイトにないという謎

Savarez(サヴァレス)

  • Argentine:セット弦? ループとボールがある模様。

Dogal(ドガール)

イタリアの会社だけに、自社ホームページのデザインはかっこいい(のに説明が雑)です。いくつか現物を見たことがない弦がありました。

  • Linea Blu:「柔らかな感触」「パワーのあるサウンドと甘さ」を持つようです、古楽器とモダン楽器どちらにも良い説あるけれど本当かな…。E線がボールとループが別売りなのはわかりました。「C線」もある説。
  • Linea Rossa:クロム製ながらガットに似た圧力を持っているんだとか。「調和のとれた音色」で、音量勝負でない楽器や新しいものに良いって書いてある気がする…ワンサイズですが3/4でも使えると明記。
  • Linea Verde :学習者用っぽい、欧州ではまぁまぁメジャーに販売されているらしい。1/16からあります。ブロンズ合金製。「暖かい音の弦で、特に初心者に適している」。
  • Elettrico:おそらくエレキヴァイオリン用と思われる。

ところでヴァイオリン学習者にはおなじみの、セブシックの表紙(新しいほう)。ずっと「このカラフルな弦はなんぞや」と思っているのですが、シマシマが水平なのでドガール社のものではないか、という仮説を立てています。この弦の正体も情報ありましたら嬉しいです…。


シェフチーク(セヴシック): 40の変奏曲 Op.3/ボスワース社/バイオリン教本
Amazon.co.jp

Thomastik Inferd(トマスティーク・インフェルド)

  • SpecialProgram:E線のみのラインナップです。パッケージに見覚えがあるのですが、中身がどのようなものだったか覚えていません。本家のサイトには載っていなかったので廃番なのでしょうか…ボールとループは別にある、ということはわかりました。

Lenzer(レンツァー)

かの“ゴールドブラカット”以外にも弦を出しているのですが、中身がわかりません…。

参考

弦の会社たち

多くの会社で、糸の色デザインを掲載しています。特にピラストロは糸の色から検索できたり、トマスティークはすべてが載ったカタログをダウンロードできたり、興味深いです。より詳しく情報を得たい方はぜひ!

通販サイトのみなさま

通販サイトも参考にしました。

そしてAmazon.com

あとがき

この記事を作成中に、海外サイトで糸の色チャートを載せているページを見つけました。

サイト「Violin String Review」

これを見て「いったい自分は何のためにひとつひとつ調べたのだろう」と思いましたが…しかし日本語でここまでまとめた記事は、今までにないはず。上記のサイトのように、実際に使った人の声が少ないのは恐縮ですが、少しでもお役に立てていただければ幸いです。上記のサイトには「実際に弾いてみた」動画が多くアップされているので、実際の音を聞いてみたい方はぜひアクセスしてみてください。

改めて、ヴァイオリンの弦はこんないあるんだなぁ…と感じた次第です。どれを選んだらよいか悩んでいる人も多いと思いますが、最終的には自分の楽器との相性と、自分の耳の好みがすべてです。いろいろ試してみて、ご自分の耳で納得できるものを選びましょう!

弦楽器奏者の本音としては、各楽器でこういったまとめ情報があるといいなと思うのですけれど、もうヴァイオリンだけで何か月かかったことかわかりません。わたしは疲れました。ヴィオラはヴィオリストに、チェロはチェリストに、コントラバスはバス奏者に託します…。

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栃木県出身。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、同大学器楽科卒業、同声会賞を受賞。英国王立音楽院修士課程修了、ディプロマ・オブ・ロイヤルアカデミー、ドリス・フォークナー賞を受賞。2018年9月より同音楽院博士課程に進学。第12回大阪国際音楽コンクール弦楽器部門Age-H第1位。第10回現代音楽演奏コンクール“競楽X”審査委員特別奨励賞。弦楽器情報サイト「アッコルド」、日本現代音楽協会HPにてコラムを連載。