こんにちは! ピアニストのRiLuMi(リルミ)です。
日ごろ演奏の仕事をしていると、お客様から「このピアノとあのホールのピアノはどう違うの?」という質問をいただくことがあります。そこで、ピアノの種類やメーカーについて紹介する記事を書こうと思い立ちました。
今日はビギナー向けということで、YAMAHAのCシリーズとSteinway & Sonsのコンサートグランドを取り上げます。
ピアノの種類
ピアノの種類は国内外合わせると、なんと650種類ほどあります。すごく多いですね! 私も全部は知りません(笑)
演奏者や愛好家なら見たり聞いたりすれば「このピアノはA社のものだな」とわかるものですが、馴染みのない方にとってはそれがピアノであるということ以外はなんだかよくわからないという意見をいただくことも。そのようなとき、私は例としてピアノの種類は車種のようなものですとお話します。
ピアノがどれも「弾く」ためのものであるように、自動車も全て「走る」という共通の目的・用途をもちますが、どちらもメーカーによって特色がありますよね。また用途で考えるとすれば、家族で乗るならファミリーカー、荷物をたくさん運ぶならトラック、スピード特化のレーシングカーなどさまざまです。そして走り心地はドライバーにとって、車を選ぶうえで大事な部分ではないでしょうか?
それらをイメージしながら以下の紹介を読んでいただければと思います。
YAMAHA/Cシリーズ
出典:YAMAHA公式HPより
まずは最も多く目にする機会があると思われるシェアNo.1のピアノメーカー、YAMAHAのCシリーズ。このピアノ、学校の音楽室などで見たことはありませんか?
こちらは初めてピアノに触れる人でも肩肘張らずに音を出せる素直さがあり、家庭はもちろん、学校、公共施設やホールなどにも普及しています。幅広い場面で使用できる楽器として多くの人に親しまれ、サイレント機能搭載モデルや自動演奏機能のついたものなどさまざまな展開があるのも特徴です。
※現在Cシリーズは生産完了しており、2012年よりC Traditionalシリーズとして新たな展開をしています。
Steinway & Sons/コンサートグランド
出典:Steinway & Sons 公式HPより
続いて大きな音楽ホールには必ずあると言っても過言ではない Steinway & Sons のコンサートグランド。通称スタインウェイは世界三大ピアノメーカーのひとつであり、このD-274はフラッグシップモデルになります。
よく演奏会へ行かれる方は最も聴きなれた音がするピアノではないでしょうか。クラシックに限らずCDなどの録音にもスタインウェイのピアノが多数使われています。
これは一演奏者としての意見ですが、感度が高く操作に忠実なピアノだと思います。弾いたとおりの音がする、車でたとえるなら動かしたとおりに走るといったところです。逆にイマイチな操作をするとイマイチな音が出るので奏者の腕が試されますね。
以上、簡単ではありますがそれぞれの特色を私なりに紹介してみました。次回は、本日紹介した2メーカーより知名度は下がるけれども魅力的な音色、特徴を持つメーカーをいくつかご紹介するつもりです。
演奏するときはもちろん、聴くときにも奏者や曲に加えどんなピアノが使われているのかにも注目してみるとより楽しめると思います。ピアノの種類によって持ち味にが違うことを、少しでも感じていただけていたら嬉しいです。
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