こんにちは(*^^*)
突然ですが皆さまは普段、歌を歌いますか? 自転車に乗りながら、シャワーを浴びながら、食器を洗いながら…など、気がついたら歌っていた! なんてことがあるのではないでしょうか^ ^
このように歌は日々の生活に自然に溶け込んでいて、多くの方が身近に感じているものだと思います。それだけでなく、世の中にはさまざまな種類の楽器や楽曲が存在しますが、すべての音楽の始まりは「歌」にあるんです!✨
今日は、西洋音楽の起源についてお話しします♪
音楽の始まりって?
音楽そのものの始まりには諸説あります。いくつかご紹介いたします📚
合図起源説
原始時代、遠くの人に呼びかけたり合図を送ったりしていた中で、自分や相手の声の音程や男女の声の違いなどを知覚した。
自然模倣
鳥の鳴き声や風の音など、自然界の音をまねしていたことから発声や発音に意識が向いた。
労働起源説
集団行動の中で、協調を確認するためにかけていた掛け声から、発声を意識するようになった。
この他にも、愛を語るときに言葉では表せなかったために、他に表現できる方法を探した結果、言葉をメロディーに乗せて伝えるようになった、というロマンチックな説もあります♡
いずれにしても、音楽は「声」からはじまったとされる説が多くあります。
聖歌について
音楽で気持ちを伝えるという行為が生まれると、今度はそれが「祈り」と結びつけらるようになっていきました。はじめは身近な対象への祈りでしたが、次第に神に祈るための音楽へと進化していきます。
その過程で生まれた、西洋音楽最古の聖歌と言われているのが「グレゴリオ聖歌」です。グレゴリオ聖歌は、ローマカトリック教会で9世紀頃に生まれ、以下の特徴をもっています。
・単旋律
・男声のみ
・無伴奏
・教会旋法
・歌詞はラテン語
・ネウマ譜
楽譜について
参照元:Beeピアノ教室公式HP
音楽は、何世紀ものあいだ口伝えされてきましたが、後に楽譜が生まれます。現存する最古の楽譜が「ネウマ譜」と呼ばれるものです。
このネウマ譜は、現在の楽譜とは随分違います。まず、5線ではなく4本線で書かれていて、リズムの表記もありません。音程や音の長さも不明確です。
楽譜はその後、リズムが表記されるようになり、音楽も単旋律から多声に変わり、拍子は3拍子だけでなく2拍子のものが作られるようになりました。写譜していたところからいつしか印刷されるようになり、多くの人の手に渡るようになり、今ではデータで確認できるようにもなり…こうして楽譜のあり方は変わり続けているわけなので、これから楽譜がどのような形になっていくのかと考えると、興味深いです。
教会旋法について
グレゴリオ聖歌は、「教会旋法」と呼ばれる旋法でできています。旋法というのは音階(音の並び)のことで、グレゴリオ聖歌では現在の「ドレミファソラシド」という音階と異なる種類の音階が使われています。
代表的な教会旋法にこんなものがあります。
・ドリア旋法
・フリギア旋法
・リディア旋法
これらは、その後の時代の作品においても意図的に使用されることが多くありました。ここで、これらの教会旋法を使った有名な曲をご紹介いたします💡
ドリア旋法を使った楽曲
イングランド民謡『グリーンスリーブス』
サティ『ジムノペディ』
リディア旋法を使った楽曲
フォーレ『リディア』
詩の中にリディアという名前の少女が登場するこちらの楽曲。作曲家であるフォーレは、その詩に曲をつける際、リディア旋法を少し組み込んだのです。他にもドビュッシーやラヴェルなど、多くのフランス人作曲家が、古い教会旋法を作品に取り入れています♪
旋法を使った楽曲は、長調とも短調ともいえない不思議な雰囲気が魅力的ですよね…💜
構成について
グレゴリオ聖歌は単旋律ですが、ルネサンス時代に入ると多声音楽が生まれ、それが主流となっていきました。宗教的な歌詞だけでなく、世俗的なものも生まれ、次第に楽器と一緒に歌われるようになり、バロック時代になると演劇と音楽を合わせたオペラや歌曲が誕生します。
その後も歌曲はさまざまなスタイルに変化していき、近代には、語りを混ぜたような歌唱法や、歯ぎしりや叫び声などを入れた歌曲(!)も誕生しました💡
伝統的なスタイルを貫く人、革新派で新たな表現に挑戦する人、古い時代に理想を求め復興を試みる人、などいろいろな考え方の作曲家がいます。いつの時代も伝統を守る人と新しいものを求める人がいる中で、たくさんの討論・研究を重ねて、さまざまな作品が生み出されてきたのです。
私は、クラシック音楽の歴史を知ることで、新しい時代の音楽やスタイルの変化にも敏感になったように思います^ ^
音楽史はまだまだ続いています…! これから音楽がどのように変化していき、どんな音楽が生まれるのか、音楽史がどのようにつながっていくのか、とても楽しみです!✨
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