アロマ×クラシック「誘いの香り イランイラン」


音楽×アロマというテーマで、私の感じた“曲の香り”を紹介していくこちらの連載。前回のジャスミンに引き続き、今回もクレオパトラが愛したとされる香り、イランイランをご紹介します♪

人を惑わす香り

イランイランはタガログ語で「花の中の花」という意味です♡ インドやフィリピンなど熱帯地方を原産とするお花で、エキゾチックな甘さを持つこの香りは一度感じると忘れることができません…!

クレオパトラが好きだった香りですが、現代でも有名なシャネルの香水「No.5」をはじめとして、さまざまな商品に香料として使われる、ファンの多いアロマです。

古くから人を惑わす香りとして知られてきた、温かみのある、濃厚なイランイラン。この官能的な香りにぴったりな曲は…

オペラ<サムソンとダリラ>より
♪ダリラのアリア『あなたの声に私の心は開く』

全3幕のこのオペラは、フランスの作曲家サン=サーンスの代表作。フランス語で話が進んでいき、この曲はダリラ役のメゾソプラノによって歌われます。メゾソプラノは妖艶な役を演じることが多いのですが、この曲のシーンも、まさに美女ダリラが怪力の持ち主サムソンを誘惑して弱点を聞き出そうとする場面。特徴的な豊かな声によって熱く歌われます。

冒頭の歌詩を少しご紹介します♪

“私の心はあなたの声に開く
夜明けの口づけに花が開くように
でも、あぁいとしい方、
私の涙が乾ききるように
あなたの声をもっと聞かせて!
デリラのもとを決して離れぬと言って
昔の誓いの言葉をもう一度言って
私が愛したあの誓いを!
あぁ私の愛に応えて
私に注いで、あの陶酔を!”

この甘い言葉が、とびきり美しい音楽に乗せて語られます。風がささやいているような優しいヴァイオリンの前奏、長いフレーズ、色気のあるフランス語の発音、全てがダリラの魅力を引き立たせてくれます。全てはダリラに支配され、時が止まったかのような感覚になります。

イランイラン×妖艶なアリア

Photo by (c)Tomo.Yun(ゆんフリー写真素材

心の底に固まった疲れを溶かし解放してくれる作用があるイランイラン。受容性や安心感をもたらしてくれるので、この香りの中でダリラの甘い言葉を聞いたらきっとあなたもダリラの罠にハマってしまうことでしょう…♡ ぜひ香りとクラシックの組み合わせを楽しんでいただけたら嬉しいです♫

⚠︎イランイランは個性的で強い香りなので過度な使用は避けて下さい。イランイランのみだと強すぎると感じる方は、以前ご紹介したベルガモットやスイートオレンジなどの柑橘系の香りとブレンドするとスッキリとした香りに整うので試してみてください☆

次回はクレオパトラと並んで世界3大美女のひとりとされる楊貴妃が愛した香りと、それにぴったりの曲をご紹介いたします♡ お楽しみに♪


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ABOUTこの記事をかいた人

小林 瑞花

東京都出身。国立音楽大学附属中学校ピアノ科を卒業した後、声楽科に転科。同高等学校声楽科卒業。東京藝術大学声楽科ソプラノ専攻を経て、現在同大学大学院音楽研究科修士課程声楽専攻2年在学中。ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2017に出演。文部科学省日本代表トビタテジャパン6期奨学生としてイタリア及びフランスに留学予定。