通称GA! 東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻ってどんなところ?

はじめまして、古橋果林と申します。

初めて記事を書かせていただくので、自己紹介をさせていただきたいと思うのですが、私の所属科は名前がとにかく長いのです…。自己紹介も一苦労。。。

さあ、私が所属する大学院は………

「東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻」(長い)

この名前の長い科、いったい何をするところなのか? 国際的に、芸術を、創造して、研究する科?

何がなんだかさっぱりわかりませんね。今回はこの国際芸術創造研究科についてご紹介したいと思います。

国際芸術創造研究科とは?

国際芸術創造研究科は、東京藝術大学(通称藝大)の大学院に今年新たに創設された独立した大学院です。

独立した大学院って?

藝大の大学には音楽学部、美術学部、そして大学院には音楽研究科、美術研究科、映像科の3つの研究科があります。そのどこにも所属しない、独立した科がこの国際芸術創造研究科なのです。つまり、音楽だけでもなく美術だけでもなく映像だけでもない、なんでもアリな科なのです。

具体的に、何を勉強するの?

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公式ホームページを覗いてみると、『変幻する現在の、多様な価値観に新たな文脈を提示すべく、芸術文化活動を構想・実践し、かつ理論化できる人材を育むことが本研究科の目的』と書かれています。

つまりは、「芸術」と「社会」の関係について様々な方向からアプローチをおこなえる人の育成ということです。国際芸術創造研究科の学生は、アートマネジメントキュレーションリサーチの3つの研究分野に分かれ、それぞれの分野からこの芸術と社会の関係性についての理論を学び、そして様々な活動を通して実践していきます。

アートマネジメント

まずアートマネジメントでは、芸術の作り手と受け手をつなぐことが目的。

コンサートやイベント、プロジェクトの企画・制作・運営から、資金や支援の獲得や管理などまで、やることは本当にたくさん。その理論や歴史を学ぶだけでなく、実践的に企画・運営を学ぶことができます。

キュレーション

そして次にキュレーション。ここでは主に展覧会における、テーマ、コンセプトの構築、それにもとづくアーティストや作品の選択を通して、展覧会を演出することを学びます。

リサーチ

最後にリサーチ。リサーチは社会学・メディア文化研究・文化経済学・文化政策学など様々な視点から、芸術と社会の関係を分析するところです。

私たち学生は、それぞれ3つの分野を専門的に、ときには横断的に学び、実践することで、より創造的な芸術文化社会の構築を目指しています。

どこで学ぶの?

国際芸術創造研究科生の生息地は、上野キャンパスと千住キャンパスの両方。

主にキュレーションの研究室は上野に、アートマネジメントとリサーチの研究室は千住に、そして教員室と院生室は上野と千住の両方にあります。

私は音楽寄りの人間なので、特にアートマネジメントやリサーチの授業に多く出没しており、授業では実際にコンサートを企画することも。また、日本のクラシック音楽界の第一線で活躍される講師の体験談は、興味深いものばかりです。

どんな学生がいるの?

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これは本当に、人によってさまざま。「みんな違ってみんないい」状態です。

第1期生である私たちは、キュレーション専攻が少し多めですが、一人一人のやりたいこと、やってきたことはてんでばらばら。同期との会話はいつも新しいことの発見です。

さて、では私はどうかといいますと…

私はもともとピアノをずっと弾いてきましたが、演奏家への道はあまり考えてきませんでした。どちらかと言うと、自分が演奏をする、というよりも、「コンサート」という空間を作ることがしたい、という想いが強くなったのです。

現在は、大学院の授業で企画しているコンサートのほかに、自主企画でのコンサートもいくつか行っています。(結局自分も演奏していたり…!)

コンサートが単なる「演奏者が演奏をして、それを聞く人がいる」空間にとどまってしまうのではなく、より創造的で、メッセージ性のあるコンサートを作りたいと考えています。

さらには、そんな創造の場となる空間、つまり現在の日本のクラシック音楽で言えば「コンサート会場」となる劇場についても勉強しており、海外のそれらと、日本のものとを比較するような研究ができれば…(つまり修士論文を書ければ…いや書かねば…)と考えてはいます。


さて、長々と説明してしまいますが、なにせ国際芸術創造研究科は新しい科ですので、今後どんどん発展していくでしょう!(ざっくり!笑)

芸術そのものだけでなく、それと社会を結びつけることを学ぶ、国際芸術創造研究科の紹介をさせていだきました。ご興味がある方は、ぜひ、公式ホームページを覗いてみてください。

ちなみに、ここまでで9回ほど、科の名前がでてきました。

さあ、みなさん、もう覚えていただけましたでしょうか?

何度聞いても、名前を忘れてしまうあなたは、是非『GA』という略称で覚えてくださいませ。

 

入試情報

・募集人数:10名
・出願期間・試験日程
◇修士課程(一般): 7月中旬–9月中旬
合格者発表 10月上旬
◇修士課程(外国籍): 1月上旬–2月上旬
合格者発表 2月下旬
・見学について
一般公開の講演会などを実施。詳細は、都度、Webサイトやポスターなどで告知予定。

※詳細は公式ホームページの入試情報でご確認ください。

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ABOUTこの記事をかいた人

古橋果林

東京都出身。東京藝術大学楽理科を経て、現在同大学院国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻に在籍。介護施設や幼稚園をはじめとした幅広い場での演奏活動を行うほか、より多くの人々に対して開かれた音楽活動の場を目指し、研究を行う。「わっか 〜うたいつぎたい日本の歌」企画。クラシック音楽ユニット「めるむじか」メンバー。