2016年6月22日に、東京藝術大学のリリースで「東京藝大ジュニア・アカデミー」が新設されると発表されました。
該当リリースは東京藝術大学公式ウェブサイトからご覧いただけますが、こちらでも概要をさくっとまとめたいと思います。
東京藝大ジュニア・アカデミーとは
概要
義務教育を受けている中学生を対象に、藝大教員や海外一流演奏家による個人レッスン、ソルフェージュ、ステージ実践といった音楽専門教育を放課後や土日、夏休みなどを利用して実施。
開設の背景
- 昨今の安定思考によって、10代前半で音楽家への道を断念してしまう若者が多い
- 世界的に「優れた音楽家育成には早期教育が有効」とされているなか、日本では幼少期〜高校までの一貫した育成システムが確立されていない
受け入れ人数
1学年10名程度
対象分野(現時点の予定)
ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、管楽器
場所
東京藝術大学上野キャンパス
受講者選抜方法(現時点の予定)
1次:書類および音源審査
2次:実技および音楽基礎力に関する試験
*募集要項の公表は9月ごろ、選抜は3月を予定
藝大では平成26年度から、国内各地を教員が訪れ公開型レッスンを実施する「早期教育プロジェクト」をおこなったり、27年度から「スペシャルソリストプログラム」として飛び入学や早期卒業といった制度を作ったりして、若手演奏家が海外で活躍するチャンスを逃さないようカリキュラム改革をすすめているところ。
幼少期からの一貫教育という観点だけでなく、”国立大学法人として” どこまで演奏家の育成をバックアップ出来るのかということが、従来の個人レッスン型と違った効果として期待されていると思います。
最近では「国外に遅れをとっている」という印象の強い日本の音楽教育ですが、この改革によって次世代に質の高い教育を提供するきっかけとなるのでしょうか。
ただ、子どもの音楽教育に親御さんのサポートは不可欠というなか、親御さんたちの目下の目標が「このプロジェクトの受講」となり、将来のことまで俯瞰(ふかん)する視点を失ってしまわないかという懸念も少し残ります。

