一種のシックスセンス?音に色が見える「共感覚」の不思議な世界へご案内

こんにちは😊 東京藝術大学修士課程声楽専攻1年在学中の小林瑞花です!

前回は、絶対音感についてお話しましたが、今日は、みなさんが聞きなれないであろう「共感覚」というものをご紹介したいと思います。
「共感覚」とは、“ある刺激に対して通常の感覚だけでなく異なる種類の感覚をも生じさせる特殊な知覚現象”
のこと。

簡単に言うと、

*文字に色を感じる
*音に色を感じる
*形に味を感じる

という感覚のことを指します。
そんなのあるの!?という感じだと思いますが、実在する感覚です!

実は、上記にあげた3つの中で、一番持ち主が多いのが、“音に色を感じる人”なんです。これを「色聴(サウンドカラー✨)」といいます。

もっと分かりやすく伝えるために、
今から簡単なテストをしたいと思います。

<ブーバーキキテスト>
Q.下の図のどちらがブーバーでどちらがキキだと思いますか?直感でお答えください!

 

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答えは……

A.丸いアメーバみたいな方がブーバー、とげとげした方がキキ

実はこのテストは、98%の人が同じ答えを言います。

何故このような結果になったのか。
それは、私たちは直感的に丸い図形にはブーバーという柔らかい音、とげとげした図形にはキキという鋭い音、というパターンを見つけている、あるいは作り出しているからなんです。
これは音と形の関係性に関する共感覚の1つです。

このように、ある感覚と感覚が結びつく能力は、誰しもが持っているものなのです!

同じように、色聴の人たちは単語や文字を聞くことで色を感じます。

✨音を聴いて色が見える✨

具体的に言うと、例としては
*「ミ」の音を聴くと紫が見える
*「ソシレ」の和音を聴くと青と黒が混ざって見える
などの現象です。
この色聴の保有者を対象とした実験を行ったところ、これらの色は必ずしも人によって一致しないものの、高い音は明るい色に見えるなど、色にある程度の共通点が見られることが分かっています。

この色聴についての実験は、実は芸大でも行われたことがあるんです!⚖
芸大性の色聴の保有者率はなんと…

音楽が専門でない他大学と比べて、芸大生は断トツに高いということ…‼️

詳しく調べてみると、絶対音感の持ち主にとても多く見られたという報告がありました。
私たち演奏家は常に沢山の曲に向き合い、その曲ごとに<自分の感情・曲の雰囲気・歌詩の意味・作品を作った時の作曲家の精神状態>などを研究しイマジネーションを高めて演奏しています。そのような取り組みの中で、音と様々な要素を結びつける訓練が自然と行われているのかもしれません。

かく言う私も実は色聴の持ち主。
私は、ファの音は緑・ミとラの音には紫を感じます。
見えるというより分かると言った方が正しいのかもしれません。うまく説明できませんが…。
私のものはイマジネーションの域ですが、本当の共感覚の方は見えている世界が全然違うはずです。
音楽を聴いたら色々なカラーが次々と目の前に現れる。知覚する。
自分の周りの空間が音と色で包まれる…
想像しただけでワクワクします。味わってみたいです…✨✨✨

色聴を持っている有名人にはこんな人たちがいます🌏
・オリヴィエ・メシアン(フランスの作曲家)
・フランツ・リスト(オーストリアの作曲家)
・エドヴァルド・ムンク(画家)
など。

色聴を持っていたと言われるリストが作曲した、美しいピアノ曲をご紹介します。
リストにはこの音楽にどんな色が見えていたのでしょうか…🎼

♪リスト『愛の夢』

(出典:YouTube)

素敵です…。

色聴を体感してみたい‼️‼️‼️
という方に、もう1つ作品をご紹介します!✨

♪ウォルト・ディズニー
💠映画≪ファンタジア≫💠

(出典:YouTube)

こちらの映画は1940年に発表された作品です。
バッハ・ベートーヴェン・シューベルト・チャイコフスキーなどが作曲したクラシックの名作に合わせてアニメーションが展開されていきます。音楽の展開で動画の色彩がかわっていく様は、まさに共感覚を体感できる作品と言われています♪

共感覚の世界、いかがでしたでしょうか?🌎

共感覚は先天的なものか?遺伝か?
など、まだまだ分からないことが多く、現在も研究が行われています。
多くの人が共感覚に魅せられ、様々な書籍や小説・映画などを作っていますので、興味のある方はぜひご覧下さい🎵

それではまた!

小林瑞花

ABOUTこの記事をかいた人

小林 瑞花

東京都出身。国立音楽大学附属中学校ピアノ科を卒業した後、声楽科に転科。同高等学校声楽科卒業。東京藝術大学声楽科ソプラノ専攻を経て、現在同大学大学院音楽研究科修士課程声楽専攻2年在学中。ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2017に出演。文部科学省日本代表トビタテジャパン6期奨学生としてイタリア及びフランスに留学予定。