アニメ『クラシカロイド』から知るクラシック1

こんにちは!

日に日に春を感じる暖かさで過ごしやすい季節に…と言いたいところですが日々花粉と戦う戦士として生きておりますRiLuMiです。

そんな春に向けて新スタートをきるのは学生や新社会人、だけではありません。

ドラマやアニメなんかも新しい作品がたくさんはじまるのですが、皆様はクラシックを題材にした作品をご覧になったことはありますか? 歴史的作曲家や演奏家の史実に基づいたものや、音大生を中心にしたストーリーなどさまざまな切り口の作品がありますね。

本日は最近の私の一推し作品、『クラシカロイド』というちょっと変わったアニメを紹介したいと思います。

クラシック×アンドロイド!?

〜あらすじ〜

音楽が盛んな地方都市に住む高校生・歌苗(かなえ)と奏助(そうすけ)の前にベートーヴェンとモーツァルトがあらわれた!

“クラシカロイド”を名乗る、このあやしいふたりが奏でる音楽“ムジーク”には奇妙な力が…。星が降ったり、巨大ロボがあらわれたりと、毎日大騒ぎ!バッハ、ショパン、シューベルトと次々あらわれるクラシカロイド。彼らの力に秘められた大いなる謎とは?

クラシカロイドは人類の敵か味方かそれとも…?!

(引用:番組公式サイト

ベートーヴェンやモーツァルトなど、クラシックに詳しくない人でも一度は名前を聞いたことがあるような作曲家たちが登場するのですが、どの作曲家もアレンジが入りかなり個性的に描かれています。

餃子の研究に余念がないベートーヴェン!?

ベートーヴェンは餃子の研究に余念がなく、モーツァルトはいたずら大好き。引きこもりのショパンに東北なまりのチャイコフスキー…なんだそのめちゃくちゃな登場人物は!? と作曲家たちを知る方ならそのキャラクター設定に不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし私はよく考えられてるなぁと驚きました。

たとえばモーツァルトは天才的音楽家であったことに間違いはありませんが、「ベーズレ書簡*」や(本人は真剣だったかもしれませんが)おふざけな歌詞にしか聞こえない歌曲などが残っているため、“明るい変態”であったことがわかっています。
*「ベーズレ書簡」とは:モーツァルトが従妹のベーズレへ送った手紙。内容のほとんどが小学生レベルの下ネタです。

そういった各作曲家の生い立ち、エピソードや特徴を凝縮してアニメキャラクターとして落とし込んであるのです。

もちろん楽曲も楽しめる

また作中で使われる曲は登場する作曲家の作品を、現在の音楽家たちがアレンジしたものが使われており、これも作品の魅力ひとつと言えるでしょう。

こちらの楽曲紹介ページで「詳しく見る」を開くと、iTunes や mora で視聴ができます。

そんなクラシカロイドは4月1日(土)に最終話を迎えますが、翌週4月8日(土)24:00からNHK Eテレにて再放送が始まります。

予備知識なしに見ても楽しむことができるアニメですが、クラシックに関することを少しでも知っているとより楽しめる作品になっていると思います。

そこで、次回の記事からクラシカロイドに登場した作曲家や楽曲について紹介していきますので、アニメと並行してお楽しみいただければ幸いです。

関連サイト▶︎クラシカロイド公式

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6歳よりピアノを始める。福岡女学院高校音楽科、武蔵野音楽大学卒業。現在音楽教室講師としてレッスンをしながら、ラウンジやパーティーなどでピアニストとして活動中。ひがしんビジネスクラブ「AURORA」合同セミナー等で演奏。紅茶とマカロンが好き。オンラインでは光の戦士。