【キニナル!】カルテットって何だろう?

今、日本でTBS火曜ドラマ『カルテット』が大人気のようですね! カルテットが軸となったドラマということですが、実際は音楽メインというよりもサスペンスから恋愛までさまざまなジャンルを網羅しているドラマなので、クラシック音楽好きの方に限らず注目している方が多いのではないでしょうか♪

ドラマの人気が乗じてますますカルテットファンが増えたらいいなぁ…。

ということで、今回はドラマのタイトルにもなっている“カルテット”とは何か、ご紹介したいと思います!

元の由来は…

カルテットという言葉は、ラテン語の数詞“quartus”に由来し、4人組や4番目を意味します。これがイタリアに入って発展し、Quartetto(カルテット、またはクヮルテット)という言葉になりました。クラシック音楽の世界では、四重奏や四重唱という意味で使われています。

もちろん、その他の人数編成にも言葉があります。以下に一般的な呼ばれ方をご紹介します。七重奏以外はすべてイタリア語です。

二重奏= duo(デュオ)
三重奏= trio(トリオ)
四重奏= quartetto(クヮルテット)
五重奏= quintetto(クインテット)
六重奏= sextetto(セクステット)
七重奏= septett(セプテット、ドイツ語)
八重奏= octetto(オクテット)
九重奏= nonetto(ノネット)

カルテットだけじゃない! 室内楽の魅力♪

ドラマの中ではカルテット=弦楽四重奏という形を取られていますが、実は4人組ならば何でもカルテットです。たとえば、ピアノ四重奏、木管四重奏、金管四重奏などもカルテットと呼ばれます。また、カルテットや上記の2 〜 9 重奏で演奏される音楽はすべて、室内楽に分類されます。

室内楽とは、その名の通り室内で演奏されるための音楽やその曲のことを指します。もともとクラシック音楽は教会で演奏されており、それらと宮殿などの「室内」で演奏するものとの分類として、室内楽というジャンルが生まれました。

特に18世紀中頃、バッハが亡くなり、「弦楽四重奏曲の父」と呼ばれるハイドンが活躍し始めると、室内楽は貴族の間で大変人気になりました。これを宮殿の「室内」から出してさらに大衆に広めたのがベートーヴェンですが、少人数・小さな場所で楽しめる音楽として、今に至るまで非常に多くの作品が生み出されています。

ソロでもなく、オーケストラでもない室内楽の魅力はまさしく、絶妙な均衡の上に成り立つ音楽であることでしょう。奏者が少ない分それぞれの個性も目立ち、合わせて一つの形にするのが非常に難しいことですが、逆に少人数だからこそできるチームワークもあり、1 + 1 + 1 + 1 が 4 ではなく 5 にも 10 にもなります。室内楽のコンサートを聴く際に奏者の雰囲気やアイコンタクトなどを楽しみにしていらっしゃる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

室内楽を聴きに行ってみよう!

カルテットを含めまだ室内楽を聴いたことがないという方にオススメなのが、各音楽大学の室内楽演奏会。多くの大学が、オーディション等で選んだ学生を出演させているため質が高く、それでいて入場料も比較的安めでとてもお得な機会です。

東京藝術大学では2月初めの室内楽定期演奏会と、3月末の木曜コンサートと2つの機会があり、今年の3月30日の木曜コンサートでは、弦楽四重奏・弦楽五重奏・金管八重奏が演奏されます。

桐朋学園大学でも来年度6月22日に室内楽演奏会が予定されています。まだ来年度の演奏予定が出ていない音大が多いのですが、各大学とも年に数回室内楽演奏会の機会を設けていますので、ぜひ足を運んでみてください。