「発表会をしよう!」フルーティスト・岩崎花保編


こんにちは。フルーティストの岩崎花保です。

私は普段「フルートの先生」としてもお仕事をしており、先生歴ももうすぐ7年目に突入します。私の場合は、どこかの音楽教室に所属しているわけではなく、個人で教室を開いているため、最初はシンプルにレッスンをするだけでした。

ですが、だんだんと生徒さんも増え、先生をすることにも慣れてきた頃から、「発表会をやりたい!」という想いが芽生え始めたのです。コツコツと準備を重ね、実際に初めて発表会を開催したのが3年前。今では一年に一度は必ず発表会を開催するようになりました(現在3回目の発表会に向けて準備の真っ最中!)。

プロになりたいという人だけではなく、全ての生徒さんにとって人前で演奏することは貴重な経験になります。私も初めて人前で演奏したのは発表会の舞台でしたが、そのとき感じた気持ちはプロとなった今でも鮮明に覚えています。

やはり今まで自分がお世話になった先生方から学んだことや、与えていただいた経験を、自分の生徒さんたちに還元していけたら先生冥利に尽きますよね。ということで、今回は岩崎花保流の発表会マニュアルをお届けいたします!

~その1~ 開催日を決める

まずはどのタイミングで発表会をしたいのか考えるところからスタートします。夏休み? それとも冬休み? 普段の土日でもできるし、祝日といった選択肢もあります。せっかくならば、なるべくたくさんの生徒さんが参加できる日を見つけたいですよね。

日取りに関しては、自分の教室の生徒さんの年齢層によって変わってくるので、事前に希望の時期をアンケート調査してみることをオススメします。ここでひとつ気を付けてほしいのは、アンケート調査をするタイミングです。のんびりとやっていると、この後の場所を確保したり伴奏者を探したりすることがどんどんと大変になっていくので、とにかく早めに行動することが大切です

ちなみに、私の教室には中学生から大人の方まで幅広く所属されているので、第一回目の日にちを決めるときはかなり悩みました。最終的に、割とイベントの少ない2月下旬~3月上旬の日曜日を何日かピックアップしてアンケートを取り、その中で一番参加人数の多い日に開催をするというやり方で落ち着きました。

~その2~ 会場を決める

日程が決まったら次は会場を決めましょう。都心部のホール情報はこちらにまとめてありますのでぜひご活用ください♪

▶︎【キャパシティ別】都心部ホールリスト200人未満(17/01/27現在)
▶︎【キャパシティ別】都心部ホールリスト200人以上(17/01/18現在)

アットホームな雰囲気で進めていきたい人は小さなサロン、生徒さんに舞台を体感してもらいたい人はホール…というように、目指している方向性をイメージしながら選ぶと自分の教室に合った場所を見つけやすいです。

また、同時に予算のことも考えなければなりません。やはりリーズナブルな会場のほうがそれぞれの負担も少なくなるので、初めは値段で選んでもいいかなと思います。また、まだ生徒さんが少なくて開催は難しいかなと思っている人は、仲間と一緒に開催するのもひとつの手です。もちろん、発表会は少ない人数でもできるのですが、経験上10人以上集まると会場の選択肢も広がり運営もしやすくなるように思います。

~その3~ 伴奏者を探す

フルートやヴァイオリンなどの楽器の発表会の場合、共演してくれるピアニスト探しは必須事項です。私は発表会の最後にミニコンサートのような形で自分も演奏するので、普段からお世話になっている同級生のピアニストさんに生徒さんの伴奏もお願いしています。生徒さんたちにとって、伴奏付きで演奏する機会はとても貴重ですし、一緒に盛り上げてくれるようなピアニストさんが見つかるといいですよね♪

~その4~ 伴奏合わせの日を決める

発表会当日にいきなりピアノとアンサンブルをするというのはさすがに難しすぎるので、事前に伴奏合わせをする必要があります。自分と伴奏者さんの予定をすり合わせて日程を決めましょう。発表会の日にちを決めるときはアンケート調査をしましたが、こちらは一人一人の意見を聞いているとキリがなくなってくるので、思い切って決めてしまったほうがいいです!

当日の合わせの順番を決めるときは、時間を第3希望まで生徒さんに聞いてから考えるとスムーズに組み立てられますよ。自分で管理すると間違いが起きそうだなぁと思う方は、ネット上でスケジュール調整をしてくれる「調整さん」のようなサイトを活用してみるのもいいかと思います。

参考:調整さん – 簡単スケジュール調整、出欠管理ツール

合わせの場所は、いつも自分がレッスンをしているところにピアノがあればそこを使うのが手間もなく簡単ですね。ピアノが無ければ伴奏者さんにお願いしてご自宅をお借りするか、どこか別の会場を探しましょう。

理想を述べると、当日使う会場でリハーサルができたらいいのですが、別日で借りるのはお金がかかるし、かといって発表会当日に全員のリハーサルをすると時間がかかってみんな本番前に疲れてしまうのであまりオススメできません。それから、伴奏者さんに事前に楽譜をお渡しするのもお忘れなく。

余談ですが、私は昔からインスペクター(運営をスムーズにするための進行マネージャー)に選出されることがとっっっても多く、サークル活動や演奏会のたびにこれでもかというぐらいやらされたやらせていただいたのですが、そういう経験がこういうところで生きてくるもんだなぁと思う今日この頃です(笑)人生に無駄なことってないですね。

~その5~ その他の準備

残すは参加費の決定、プログラムの作成、記念品の用意、生徒さんへの諸連絡です。参加費は、まず経費を計算するところからはじめます。場所代や伴奏者さんへのお礼、印刷代などかかったお金を踏まえて料金を決めましょう。

プログラムは立派なものを作ろうとすると大変ですが、そこまでこだわらなければワードなどで簡単に作ることができます。私は手書きが好きなので、紙にペンで書いたものを人数分コピーして当日お渡ししています。去年はこんな仕上がりになりました。

記念品は無くても全く問題ないものですが、自分が小さいころ発表会が終わった後にもらえる記念品が毎回ものすごく楽しみだったので、個人的には用意しておきたいなと思っています。何をプレゼントしようかと考える時間はワクワクして楽しいので、余裕のある方は準備してみてはいかがでしょうか?

最後に、生徒さんへの最終連絡です。既に生徒さんとはたくさんのやりとりをしてきたかとは思いますが、会場への入り時間や、大まかなタイムスケジュール、服装についてなど再度まとめてお知らせをしてあげると間違いも起きにくくなっていいと思います。人に伝えるための文章を書くのは時間がかかりますが、そうすることによって自分の脳内もすっきり整頓されるので、自分のためにもぜひ取り組んでみて下さい。

まとめ

ここまでくれば、あとは当日を迎えるのみ。どんなに考えて準備したとしても、実際経験してみないとわからないことも多いので、あまり硬くならずみんなで楽しもうという気持ちでやっていただけたら私も嬉しいです。生徒さんにとっても先生にとっても思い出深い一日になりますように…♪

COSMUSICAでは以前、音楽教育記事担当のじゅあんさんによる発表会準備の記事も出ていますので、よかったら併せて読んでみてくださいね。

▶︎生徒の発表会を開こう【準備編】


ABOUTこの記事をかいた人

岩崎 花保


愛知県出身。フルート奏者。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、東京藝術大学、同大学大学院音楽研究科修士課程を修了。第15回日本クラシック音楽コンクール中学校の部全国大会第1位。第61回全日本学生音楽コンクール高校の部全国大会第1位。第13回万里の長城杯国際音楽コンクール管楽器部門第1位など入賞多数。現在はフリーランスの音楽家として演奏会の企画や後進の指導に力を注いでいる。