体のこりに注意! 毎日やりたい、プチメンテナンス


同じ体勢を保ったまま、長時間演奏する「演奏家」。しかもほとんどの楽器の演奏姿勢は左右非対称であることもあり、体のこりに悩む人は多いですよね。

実際、演奏家12人に聞いたところ、「体はこりますか?」の質問に10人が「こる」と回答。「こらない」と回答した人は0人でした。

また、おもしろかったのが、「専攻楽器によってこる部分が違う」ということ。以下は、上記アンケートにおける「どこがこりますか」という質問に対する回答ですが、演奏姿勢によってこる場所はやはり変わってくるようです。

ヴァイオリン…頭皮、首、肩
ヴィオラ…首、肩、背中、腰
チェロ…肩、腰、腕

クラリネット…肩
フルート…右の肩と首
ホルン…首、肩、背中、腰

ピアノ…背中、腰
ハープ…肩

体のメンテナンス法

さて、そんな演奏家のみなさんは、どのように体のメンテナンスをしているのでしょうか。

アンケートの中で挙がったのは「整体へ行く」「鍼灸に行く」「湯船に浸かってマッサージ」「自分でストレッチ」など。行きつけの整体院を持つ方も多いと思いますが、やはり毎日使う筋肉ですから、日常のメンテナンスが大切です。

オススメはずばり、入浴→ストレッチ→寝るのコンボ。体の緊張を解いたうえでストレッチすることで、ストレッチの効果も倍増。そしてそのリラックス状態で眠ることで、おとなにありがちな「寝コリ」(朝起きたときに体が緊張状態にあること)も軽減することができますよ!

湯船に浸かる

アンケートの回答にも挙がっていました。既に意識的に取り入れている方も多いかと思います。

「こり」というのは、筋肉が疲れるとそこに乳酸がたまり、筋肉が硬直してしまうことから起きます。筋肉が硬くなると血管を圧迫し、血行が悪くなってしまうとさらに疲労物質がたまり…と負のスパイラルに。入浴することで体が芯から温まると、血行が促進され、こりの解消を手助けしてくれるというわけです。

入浴する時間がなかなか取れない際は、濡れタオルを温めて首の後ろにあててみてください。すーっと緊張がとけて心身がリラックスするのを感じられると思います。

ストレッチ

さて、体が温まったらストレッチです。このとき気を付けたいのは、刺激を強く与えすぎたり、一点を集中的に押したりしないこと。こりの原因というのは、複数の筋肉が複雑に影響を与え合っていることが多いため、関連する筋肉をバランスよくほぐしていくことが大切です♪

<肩>

演奏で肩がこる場合は、肩甲骨が凝り固まっていることが多いかと思います。手を両肩に起き、ひじで円を描くようにぐるぐるとまわしてみてください。(ちなみに私はこれをやるとやばいくらいコキコキ音が鳴ります;)

また、両手を後ろに組んで肩甲骨を寄せるのもおすすめ。そのまま前屈して左右にふるとより刺激を与えることができます。実は肩甲骨を寄せる動きというのは日常生活においてなかなかしないもの。凝り固まりがちな箇所なので、時折動かしてあげると良いでしょう。

<尻>

いきなりのお尻で恐縮ですが、長時間座っていることが多い演奏家にとって骨盤周りは実はとってもこりやすい場所。自覚症状が出にくいので気づかないことも多いのですが、血行不良になりやすく、疲労物質もたまりやすいんです。ということで、ここもストレッチしましょう。

オススメは、「コアラのポーズ」なるもの。まず、いすに浅く座り、かかとを床につけ、つまさきを上に向けます。上体を前に倒し、太ももとふくらはぎの裏をのばします。次に、左足のくるぶしを右の太ももにのせ、三角形の空間ができるようにします(あぐらの片方Ver.のようなイメージ)。猫背にならないように体を前に倒します。お尻がじわ〜っと伸びるのを感じればOK。左右交互にやってくださいね。

<背中>

背中は広範囲なので、どの箇所がこるかによってストレッチもさまざまですが、一番気軽にできるものを紹介します。まず、四つんばいの体勢になります。息を吐きながら背中を上につりあげるように丸めます。顔は自然とおへその方を見るように。息を吸いながら背中と腰のラインがまっすぐになるように元の体勢に戻します。

また、背中の下部と腰をのばすには、仰向けに横になった上体から膝を立て、左右に倒すというものがあります。ひざを左に倒したときは、顔を右向きに。右に倒したときは左を向くようにすると筋肉を大きく動かすことができますよ。

ストレスも“こり”の原因に…

こりの原因は、同じ姿勢を保っていることだけではありません。実は、ストレスもこりの大きな原因になりうるのです。

本番前に根詰めすぎてしまったり、おもうように演奏できないと悩んでしまうことはしばしばあるかと思いますが、そんなときこそ体をリラックスさせてあげることが大切です。技術だけでなく、体の調子も本番に向けて高められるよう、日常からメンテナンスをしてあげてくださいね♪

参考:眼精疲労・肩こり・腰痛を考えるナボリン倶楽部「肩こり改善法
マイナビニュース「背中と腰のコリを一気に解消する簡単ストレッチ
goo いまトピ「尻のコリが腰痛の原因?「尻ほぐし」でだるさ、腰痛、冷えを撃退せよ!


ABOUTこの記事をかいた人

ノリコ・ニョキニョキ

COSMUSICA編集長。1989年イギリス生まれ。東邦大学医学部医学科中途退学、東京芸術大学音楽学部音楽環境創造科卒。広告代理店勤務、フリーランスを経て現在は教育業界において出版編集に従事。2016年6月20日にCOSMUSICA立ち上げ。ハープ修行中。