映画「2001年宇宙の旅」で学ぶクラシック

こんにちは。ヴァイオリニストのハルカです♪

映画の中の名曲をきっかけに、クラシック音楽にも映画にも関心を持ってもらえたら…そんな思いから始まったこちらの連載「映画で学ぶクラシック音楽」。第2回となる今回は、私が好きなスタンリー・キューブリック監督の映画から名曲をご紹介します。

『2001年宇宙の旅(A Space Odyssey)』(1968年)

『2001年宇宙の旅』は、アーサー・C・クラーク脚本、スタンリー・キューブリック監督の宇宙を舞台としたSF映画です🎥

現代人の祖先である、草食の猿人が主人公の「人類の夜明け」、木星探査計画によって飛行中のディスカヴァリー号が舞台の「木星探査計画・18か月後」、人類の進化の次の段階となるとなる「木星、そして無限の彼方」の3つの部分に分けられ、話が進行します。

全編を通して流れるクラシック音楽の数々

作中にはさまざまなクラシック音楽が登場するのですが、当時のSF映画でクラシック音楽を使用することはとても画期的だったそうです。ハチャトリアンの『ガイーヌ』、ヨハン・シュトラウス2世の『美しき青きドナウ』やリゲティの楽曲など…どれも名曲ぞろいですが、中でも、こちらの曲はまさに『2001年宇宙の旅』を代表していると言える楽曲でしょう。

ツァラトゥストラはかく語りき(リヒャルト・シュトラウス)

2001年宇宙の旅、といえばこの曲でしょう✨

こちらの曲、全体は9部構成でできており、その導入部が映画のラストシーンで使用されます。

タイトルの『ツァラトゥストラはかく語りき』は、ドイツの哲学者ニーチェの主要著作の題名です。人の生は永遠に繰り返すのだということを意味する永劫回帰の思想であり、「いま一度、永遠にかく生きんと欲せよ」が根本とされています。

まさに夜明けの到来のように、トランペットが荘重に「自然の主題」を奏で、自然と宇宙の偉大さを感じさせる効果を演出しています🎺

映画におけるクラシック音楽の効果

『2001年宇宙の旅』は観る側に想像の余地を残す映画で、内容自体はなかなか難解ですが、クラシック音楽が非常に効果的に挿入されているように感じます。また、約50年前の映画にもかかわらず撮影技術が高く、何度見ても思わず見入ってしまう映像美にも注目です👀

地球での暮らしに嫌気がさした方、ボーマン船長と宇宙の旅はいかがでしょう?💫

ABOUTこの記事をかいた人

長崎県出身。3歳よりヴァイオリンを始める。田代典子、木野雅之各氏に師事。これまでに、エドゥアルド・オクーン氏、豊嶋泰嗣氏、大山平一郎氏、ロバート・ダヴィドヴィチ氏、ハビブ・カヤレイ氏、加藤知子氏、小栗まち絵氏のマスタークラスを受講。また、ながさき音楽祭、球磨川音楽祭、霧島国際音楽祭、NAGANO国際音楽祭に参加、マスタークラス修了。各地で演奏活動を行う。西南学院大学 国際文化学部卒業。福岡教育大学 大学院 音楽科 修士課程卒業。