名曲紹介:喜劇と悲劇! イタリアオペラを開拓したロッシーニとドニゼッティ

🌅 みなさま、新年明けましておめでとうございます🎍

編集長のノリコ・ニョキニョキです。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、「日曜日の午後に紅茶を楽しみながらクラシックの名曲を聴こう」というコンセプトのこちらの連載。去年の9月におもむろにスタートし、自身の勉強も兼ねて(ほぼ)毎週コツコツと更新してきましたが、内容よりもむしろ「わたしが紅茶好き」という情報だけが周知されていき、最近よくお土産や差し入れとして紅茶をいただきます。ふふ…狙い通り

ちなみにこちらはイギリスから一時帰国していたライター・真帆さんから頂戴した紅茶。

向こうではメジャーなWhittardというメーカーだそうです。ティーバッグタイプで一人分がいれやすいし、えぐみや渋みがなくてすごく飲みやすい&おいしい。大好きなアッサムを選んでくれたので、無脂肪乳をたっぷり入れて飲んでいます。

さて、前回までドイツのロマン派の作曲家たちを見てきましたが、今日はイタリア・オペラ界からこのおふたりをピックアップ! それは多作家として知られるジョアッキーノ・ロッシーニ(1792〜1868)とガエタノ・ドニゼッティ(1797〜1848年)です。

『セビリアの理髪師』

言わずと知れたロッシーニの作曲したオペラ・ブッファ*。セビリアはスペインの都市です。フランスの劇作家ボーマルシェが書いた風刺的な戯曲を題材にして作られました。イタリアオペラでは悲劇の方が好まれる傾向にあったようですが、この作品は明朗喜劇!

曲はなんと2週間で書かれたということで、ロッシーニ史上でも最速だったとか。それだけ聞くと「やっつけじゃん!?」と思ってしまいそうになるのですが、これだけ人気を博し現在でもよく上演されているということは名作を作るのに時間は関係ないということなのかもしれません。

*オペラ・ブッファ:オペラの一種。18世紀前半にナポリで生まれ、18世紀後半に発展した。それまでのオペラが貴族や王侯のために作られたぜいたくなものだったのに対し、市民的でより身近な題材を取り扱っている。

Una voce poco fa

こちらは第一幕で、ヒロイン・ロジーナが歌う愛のアリア。ロジーナに一目惚れしていた主人公のアルマヴィーヴァ伯爵が、バルコニーの下から求愛のカンツォーネを歌うのですが、ロジーナはすっかり心を奪われこの歌を返すのです。邦題は『今の歌声は』。

『ランメルモールのルチア』

ドニゼッティは、コロラトゥーラ*という技巧(速いフレーズの中にトリルなどの装飾をつけ華やかにする)をふんだんに取り入れた音楽を多く作りました。中でも有名なオペラがこちらの『ランモルメールのルチア』です。

政略結婚によって引き裂かれた恋人たちの悲劇を描いたもので、望まぬ結婚をしいられた花嫁が花婿を刺してしまうという衝撃のストーリー。しかも、実話を元にしているんだそうです…。

「狂乱の場」

「狂乱の場」は正気を失ったヒロインがひたすら歌い続けるシーンで、このオペラの一番の見どころです。英名の“Mad Scene”という字面のインパクトがすごい。こちらの動画は狂乱の場の中のクライマックスにあたる部分ですが圧巻です。自由恋愛の時代に生まれてよかった。

 


 

新年一本目のサンデークラシックでしたが、なかなか激しい内容となりました。時代ごと、国ごとに改めて体系立てて勉強してみると、新たな発見が多いとしみじみ感じます。

さて、次回は19世紀フランスを代表するあの作曲家に話題を進めます。また次週お会いしましょう♪

ABOUTこの記事をかいた人

ノリコ・ニョキニョキ

COSMUSICA編集長。1989年イギリス生まれ。東邦大学医学部医学科中途退学、東京芸術大学音楽学部音楽環境創造科卒。IT企業、外資広告企業勤務を経て現在フリーのライター、編集。2016年6月にCOSMUSICA立ち上げ。ハープを勉強中。