名曲紹介:ポーランドが生んだ天才。“ピアノの詩人”ショパンによる名曲

雨降る日には、雨だれの前奏曲。意気揚々とした気分のときには、英雄ポロネーズ。大切な人の未来を祈りながら、別れの曲。私が人生におけるいろいろな局面でふとその音色を思い出すのが、ショパンのピアノ曲です。

天才的なピアノ独奏曲を多数生み出したとしてあまりに有名なフレデリック・フランソワ・ショパン(1810〜1849年)は、ポーランド出身の作曲家・ピアニスト。美しい旋律と多彩な表現様式が特徴で、ピアノを習い始めたばかりの方などは「いつかはショパンの曲を弾きこなしたい…」なんて憧れている方も多いのではないでしょうか。

今日はそんなショパンの美しい楽曲を聴いていきましょう。

ポロネーズ 第6番 変イ長調 作品53

輝かしい主題、半音階的な上昇進行、オクターブの低音などショパンらしさが詰まった楽曲。ポーランドの栄光をたたえているというのがテーマだそうで、彼の愛国心を裏付ける作品でもあります。ちなみにHUNTER×HUNTERの第48話でダルツォルネが演奏しています(突如ニッチな情報)。

バラード 第1番 ト短調 作品23

ショパンが作曲した最初のバラード。シューマンが「ショパンの曲で最も好きだ」と語っているそうですが、個人的に同意見です。生演奏で聴くと、ほろりときてしまう。

練習曲作品10 第3番 ホ長調(別れの曲)

これ…練習曲なんですよね…(笑)

でもどの楽器でもそうだと思うのですが、練習曲といってもとても美しく何度でも聴きたくなるような曲ってたくさんあるんですよね。他の練習曲と違いテンポはゆるやか。ショパン自身も「一生のうち二度とこんなに美しい旋律を見つけることはできないだろう」と言ったというこの楽曲は、右手で内声部を弾きながらメロディを引きたてて演奏する必要があり、いかに旋律的に表現するかというところが肝となってきます。


長く病に苦しみ、39歳という若さで人生の幕を閉じたショパン。その短い生涯の中でこれだけの名作を残した偉業ははかりしれません。

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ノリコ・ニョキニョキ

COSMUSICA編集長。1989年イギリス生まれ。東邦大学医学部医学科中退、東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科卒業。広告代理店にてコピーライター、フリーランスのライター/編集を経て、現在は教育業界にてインハウスエディター。趣味はサイト運用。ハープ修行中。