進め! ヴァイオリンおけいこ道 第24回「お国料理の話」

今週もおけいこ道のお時間がやってまいりました。ヴァイオリン弾きの卑弥呼こと原田真帆がお送りいたします。

今日は「お国料理の話」。いったい何のことかって…?

試験曲に合わせて

我が家では、試験曲に合わせて、その作曲家のお国料理を食べることにしています。

わかりやすいところでいくと、チャイコフスキーのときはピロシキにボルシチ。プロコフィエフのときもロシア料理食べたなぁ。ラロを弾く前にはスペイン料理を食べに行きました。

ヴィエニャフスキを弾いたときは、母がポーランドふう煮込みを作ってくれた覚えが…。メンデルスゾーンのときもドイツ料理を作ってくれた気がしますが、あれ、何のメニューにしたんだっけ…おいしいソーセージは食べたはずです。

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そんな感じで、胃袋からその国を理解していこうという作戦です。食べて何か変わるのかと聞かれたら、何とも言えませんが、なぜその料理が生まれたのか、その背景を知ることでその国の気候や歴史を知ることができます。

なぜロシアではつぼ焼きシチューを食べるのかといえば、これはシチューをなるべく保温したいという発想から生まれた料理。とにかく温まりたいという背景から、ロシアが想像を超える寒さだということがわかるのです。

本番前に力をつける…

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とはいえ、おいしいものを食べるための大義名分と言われても否定できませんけれども、試験や本番、コンクールの前に決起集会的においしいごちそうを食べるといい気分になります。

まぁ本番後に打ち上げ的に食べるのが通常ですが、特にコンクールとかだと、結果によっては打ち上がる気分になれないこともありますよね…😭 確実においしいものを楽しく食べるなら、断然本番前です。笑

あるいは、本番で力を出せるように「貧血予防じゃー!」と言ってステーキを食べたり、焼き鳥屋さんでレバーを摂取したこともあります。なぜか弦楽器の人って少食だったり、ご飯少なめお菓子たくさんな偏食の人が多い傾向にあるのですが、食べることは体をつくる基本。しっかり食べて、失われたカロリーや鉄分を補給します。

食べてうまくなるわけではないけれど

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日本人はイタリアンが大好きです。イタリアンを食べると、なんだか陽気な気分になります。実際イタリア人はとても陽気で朗らかな人が多く、たとえばパガニーニはそんなお国柄の中で育まれたわけですから、とってもゴキゲンに弾くべきだと思います。

イタリアンを食べたからって、パガニーニがうまくなるわけではないけれど、イタリアンを食べることで想像が膨らみ、陽気なイメージで弾ければしめたもの。練習の合間に、食も楽しむことを、そうぞお忘れなく🍴🎵


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ABOUTこの記事をかいた人

原田 真帆

栃木県出身。3歳からヴァイオリンを始める。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校・同大学器楽科卒業、同声会賞を受賞。英国王立音楽院修士課程1年在学中。第12回大阪国際音楽コンクール弦楽器部門Age-H第1位。第10回現代音楽演奏コンクール“競楽X”審査委員特別奨励賞。佐々木美子、山﨑貴子、澤和樹、ジェラール・プーレ、小林美恵、ジャック・リーベックの各氏に師事。弦楽器情報サイト「アッコルド」、日本現代音楽協会HPにてコラムを連載。