秘密の花園!? 東京藝術大学(中略)附属高校説明会に行こう

突然ですが、日本一名前が長い学校って、何文字あると思いますか?
わたしが調べた限りでは30文字(「高知県宿毛市愛媛県南宇和郡愛南町篠山小中学校組合立篠山小学校」と「高知県…篠山中学校」)でしたが、最近はカタカナも増えているので、在学する学科の名前がもっと長いという方もいらっしゃるかもしれませんね!

文字数もさることながら、日本語は漢字の画数や難しさも影響します。わたしは履歴書などで出身高校の名前を書く時に、いつも苦労しています。

なぜなら、卒業した学校は

東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校

という、とても(書くのが)難しい名前なのです(18文字)!
※「藝」が縦長に、「術」が横長になりがち
※「楽」と「学」間違いがち
※「音楽」って2回出てくる

そこで、普段はうんと縮めて「藝高」と呼んでいます♪

そんな藝高では7月10日(日)に年に一度の「学校説明会」が行なわれます。校舎を解放して開かれるこの説明会、実はとってもレアな機会。というのも藝高は、普段は卒業生すら校舎に入ることが難しいほどセキュリティの厳しい学校なのです!

なぜそんな長い名前なの? 「芸」って書いたらいけないの? ていうか何をやっている学校なの? などなど、
みなさまの疑問にお答えしながら、藝高学校説明会の概要と見どころをお伝えしたいと思います!

見どころ1◆直接質問できる!

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藝高は、日本で唯一の国立(こくりつ)の音楽高校です。「東京藝術大学」の「音楽学部」に附属しているから、こんなに長い名前になってしましました😅

「私立?」と聞かれることもあるのですが、いいえ、国立ですので学費はリーズナブル。月曜から金曜日までの日課の中で、大学教員らによる専門的な実技レッスンから音楽理論、そしてもちろん高校生に必要な国語から体育までの授業がそろっています(ただし理数や家庭科などはちょっと少なめ)

今回の説明会の一番のポイントは、そんな藝高の先生に直接質問をするチャンスがあること! 隣接する大学のすてきなホール「奏楽堂」での全体説明と、各専攻別《作曲・ピアノ・弦楽器・管楽器・邦楽》の説明会の2段構えで、現役教員から話を聞くことができます。また全体の前で「質問!」と手を挙げづらければ、自由見学の時間に、先生やお手伝いの生徒さんに質問するという手も。

見どころ2◆レッスン室を見られる!

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藝高は、15のレッスン室(グランドピアノ常設)と10の練習室(アップライトピアノ常設)を有し、在校生は朝や昼や放課後に学校で練習できます。お部屋は全室防音。またハープなどの大型楽器も高校でいくつか所有しており、弦楽器や管楽器の生徒は自前の楽器をほぼ毎日持って通います。だから、セキュリティには厳しいのです!!

年に4回開かれる室内楽のコンサート《アカンサス・コンサート(無料)》は一般公開されるものの、ホールのある2階フロアのみの開放。レッスン室や教室など、日頃の学校生活に関わる施設を見ることは、学校説明会でしか叶いません!

自由見学の時間はぜひ、積極的にのぞいてみてください! 校舎は地下1階地上4階建ての1棟のみ、時間内で充分回れるほどコンパクトな学校ですから。。。笑

見どころ3◆在校生の生演奏が聴ける!

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藝高の最大の魅力が、大学教授陣の指導を受けられること。実は国立大学附属高校は「大学へのエレベーター入学を認めない」という決まりがあり、受験前は「附属の意味って何〜!?」と発狂する生徒が少なくありませんが笑、大学の先生に習えるのが附属の強みです。

全体説明会では、管楽器の生徒が大学生に混ざって取り組んでいる「管打合奏」を聴くことができます。大学の教授陣が指導する若き楽団のフレッシュなパッションを、どうぞお聴き逃しなく!

ところで「芸」じゃダメなの?

ちなみに、大学の方も「藝大」と書くほど、こちらの学府は「藝」が好き。しかしこの字は常用漢字ではないので、お役所系書類では「東京芸術大学」となります。この区別は長らく曖昧で習慣に任されていましたが、学内での発行物やロゴマークには「藝」を使うのが正式と前学長・宮田亮平文化庁長官が定めました。よって高校も「藝」高と書きます。

「藝」の伝統は130年近く。旧字体を使うことは「歴史・先輩方への敬意」や「誇り」、何より「愛校心」の表れなのです。藝高生は卒業後も母校に「愛」を持ち、プロフィールには長い長い学校名を省略せずに書く人が少なくありません。もしかしてこれまで「全部書くとか自慢かよ」って思っていた方も、ね、少し見方が変わりません?

藝高学校説明会は、入場無料で事前申し込み不要! 当日は開始時刻までに大学構内の奏楽堂入り口で、受付をしてくださいね。詳しいスケジュールはこちら

 

はらだまほ

ABOUTこの記事をかいた人

原田 真帆

栃木県出身。3歳からヴァイオリンを始める。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校・同大学器楽科卒業、同声会賞を受賞。英国王立音楽院修士課程1年在学中。第12回大阪国際音楽コンクール弦楽器部門Age-H第1位。第10回現代音楽演奏コンクール“競楽X”審査委員特別奨励賞。佐々木美子、山﨑貴子、澤和樹、ジェラール・プーレ、小林美恵、ジャック・リーベックの各氏に師事。弦楽器情報サイト「アッコルド」、日本現代音楽協会HPにてコラムを連載。