ソプラノやアルトだけじゃない! 声種別にオペラの有名な役柄を紹介♪

こんにちは🎵

今日は声楽で使う声種=声の種類についてお話します♪ 合唱などでソプラノ・アルト・テノール・バスという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか? 実は、声にはもっと細かい種類があるんです✨

声の種類

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声種は大きく分けて6つあります。

声の種類(高い順)

<女声>
・ソプラノ
・メゾソプラノ
・アルト

<男声>
・テノール
・バリトン
・バス

オペラでは上記の声種によって役柄がある程度分けられています。声種ごとにどんな役が多いのか見ていきましょう💡

女声に多い役柄

ソプラノ

まずはソプラノから♪ 若い女性の役が多いです。村娘役などの他、お姫様や華やかな役も多い声種です。ほかには妖精や神話の女神など、人間ではない象徴的なものの役もあります。たとえばこんな役…

  • オペラ<ルサルカ>ルサルカ(水の精)役のアリア「月に寄せる歌」

ソプラノは高音を出すため、お芝居の中で狂乱する役が多いのも特徴です。笑

  • オペラ<ランメルモールのルチア>ルチア役

メゾソプラノ・アルト

続いてはメゾソプラノとアルト♪ 少女ではなく大人の女性で、男性を誘惑する役もあります。私はソプラノなので時々こういう役もやってみたいなぁと憧れます…!

  • オペラ<サムソンとダリラ>ダリラ役「あなたの声に私の心は開く」
  • <リゴレット>マッダレーナ

ほかには、魔女の役や、侍女やお母さん役なども多くあります。豊かな音色は優しく包容力があり、聴いていてとても落ち着きます。

またメゾソプラノは、“ズボン役”と言われる青年の役をすることも!

  • <フィガロの結婚>ケルビーノ役 「恋とはどんなものかしら」

ケルビーノは美男子設定ですが、綺麗な女性の男装は本当に美しくて共演すると恋しそうになります。笑

男声に多い役柄

テノール

まずはテノールから♪ テノールはやはり、とても華やかな役が多い花形です! 若くて勢いのある純粋な青年の役から女性を騙す役まで様々ですが、基本的に劇中の恋愛関係に密接に関わってくる役どころが多いです…!

  • <ラ・ボエーム>ロドルフォ役「冷たい手を」

地声で高音を出すテノール。度胸があってすごいなぁと尊敬しています。私も高声部ですが女性の場合は裏声なので、地声で高音を出すということの想像がつきません…(°_°)

  • オペラ<トスカ>カヴァラドッシ 役「妙なる調和」

バリトン・バス

最後にバリトン・バス♪ 渋くてカッコいい役が多いです!お父さんなどの役も多くあります。

  • オペラ<リゴレット>リゴレット役
  • オペラ<椿姫>ジェルモン役 「天使のような娘を授かって」

若い男性の役もありますが、イメージ的には王子様というよりは王様に近い役が多いように思います。男性の低声部は、諭されると思わず「はい」と答えてしまうような説得力があります…!

以上が大きく分けた声種です。そして実は、さらに細かく分かれています…💡

ソプラノの中にも…

声には“重さ”と“太さ”というものがあります。言い換えると“声の色”“声のキャラクター”です💫

ソプラノを例にとって見ていきましょう!

・レッジェーロ
・リリコ
・リリコレッジェーロ
・リリコスピント
・ドラマティコ
などがあります。

レッジェーロ

イタリア語で“軽い”という意味です。一番軽い声質です。コロラトゥーラと呼ばれる声種もここに分類されます。

コロラトゥーラ

コロコロと転がるような軽い声のタイプで、速いパッセージを得意とする声種です。

  • オペラ<ホフマン物語>オランピア(人形)役「森の小鳥は憧れを歌う」

他に、スーブレットと呼ばれる役もあります。

スーブレット

スーブレットとはフランス語で“女中”“抜け目のない”の意味で、その名の通り宮廷に仕える女中の役などがあります。頭の回転が速く賢い女中が上手く立ち回り、宮廷でのドタバタ劇を収めるオペラブッファ(喜歌劇)で活躍します。

  • オペラ<こうもり>アデーレ
  • オペラ<コシ・ファントゥッテ>デスピーナ 役「女も15歳になれば」

リリコレッジェーロ

レッジェーロとリリコの間の重さの声質です。この声の役はとても多いです。

リリコ

イタリア語で“叙情的な”の意味で、豊かな響きを持つ声種です。

  • オペラ<ラ・ボエーム>ミミ役「私の名はミミ」

リリコスピント

重量感があり力強い声です!!

  • <トスカ>トスカ
  • <運命の力>レオノーラ 役「神よ、平和を与えたまえ」

ドラマティコ

上記の中で一番重い声質です。ドイツオペラの重い役やイタリアオペラの重量感がある役を歌います。

  • <トゥーランドット>トゥーランドット
  • <サロメ>サロメ

他の声種も同様に声の重さで分かれています。


同じソプラノでも他の声種のものと同じように、歌えない役・曲があります。また声の重さは年齢と共に変化していくので、レパートリーが変わっていくこともあります。

これからオペラを聴く際には、声と役柄の関係や色々な声の人がいるということを感じながら楽しんでいただけたら嬉しいです♫

ABOUTこの記事をかいた人

小林 瑞花

東京都出身。国立音楽大学附属中学校ピアノ科を卒業した後、声楽科に転科。同高等学校声楽科卒業。東京藝術大学声楽科ソプラノ専攻を経て、現在同大学大学院音楽研究科修士課程声楽専攻2年在学中。ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2017に出演。文部科学省日本代表トビタテジャパン6期奨学生としてイタリア及びフランスに留学予定。