ロマンチックに芸術の秋を堪能! 愛を歌うオペラの二重唱を紹介


こんにちは♫

食欲の秋、読書の秋、そして…芸術の秋がやってまいりました!🍂

普段クラシック音楽をあまり聴かないという方も、秋にはクラシック音楽にぜひ触れていただけましたら嬉しいです♪

さて今日はロマンチックにクラシックを楽しんでみようということで、オペラの中に出てくるカップルでの二重唱をご紹介いたします❤️

オペラについて

オペラとは、イタリアの地発祥の総合芸術です。歌と演劇が融合した舞台で、登場人物の歌や語りによって物語が進められていきます。ストーリー(脚本)に合わせて、背景などの舞台セットなども作られます♪

舞台となるのは古代ギリシャ神話から 18 世紀ヨーロッパ・東洋を舞台にしたものまで、登場人物も貴族や市民などさまざまです。

オペラをつくる人たち

*キャスト(歌だけでなく演技もします)
*合唱(村人や貴族仲間、友人などの役をします)
*演出家
*舞台監督
*指揮者
*オーケストラ
*美術(舞台セットや大道具小道具など)
*衣装(役や時代に合わせて衣装を作ります)
*照明
*字幕(原語上演のため日本語訳した字幕を作ります)

そのほかにも、大勢の人が関わってひとつの舞台が完成します!✨

そしてこのメンバーは、ひとつのオペラが終わったら解散します。オペラは、その上演期間しか味わえない特別な舞台ですので、ぜひ生で体感していただきたいです…!✨✨

オペラのすばらしさを伝えたくて興奮してしまいましたが、本題に戻ります(笑)

オペラの中で歌われる、カップルでの二重唱。それはいつも愛をささやき合っているとは限りません。けんかをすることもあれば、時に裏切られることだってあるんです…人間味溢れるカップルの二重唱を、シチュエーション別にご紹介いたします♡

「青春の愛」編

≪ラ・ボエーム≫プッチーニ作曲
💿O soave fanciulla

こちらは正真正銘、愛の二重唱です❤️ このオペラは、屋根裏部屋で暮らしている 4 人のボヘミアンたちの青春を描いた作品です。

舞台はフランス・パリのクリスマス・イブ。この二重唱は、詩人のロドルフォ(テノール)とお針子のミミ(ソプラノ)が出会い恋に落ちる場面です。お互いに自己紹介をする曲では、ふたりのキャラクターをお客様に紹介するという役割もあります。ふたりの緊張感や胸の高鳴りが聞こえてくるかのようなシーンです💓

見どころ

人は小さなキッカケで恋に落ちるものです。まさにこの場面では、人が恋に落ちる瞬間をご覧いただけるでしょう♡

どのタイミングで恋に落ちたのか? それをどう表すのか? など、キャスト・演出家によって見せ方が変わります。その本番ごとにふたりの距離感や恋に落ちるまでの過程が微妙に違うので、いろいろなカップリングで見比べてみると楽しいかもしれません💡

「偽りの愛」編

≪ドン・ジョバンニ≫モーツァルト作曲
💿La ci darem la mano

こちらは生粋の色男ドン・ジョバンニ(バリトン)と村娘ヅェルリーナ(ソプラノ)の二重唱です。百戦錬磨のドン・ジョバンニがあの手この手でヅェルリーナを口説き落とす場面になります。

最初は拒んでいたヅェルリーナでしたが、最後には誘いに乗ってついて行ってしまいます。自分の理性が負けてしまうほどの色男…実生活にこんな人がいたら大迷惑ですよね(笑)

見どころ

オペラの中ではなんでもあり! 歌手は悪役にも悲劇のヒロインにも貴族にも、どんな役にもなれるのです!✨ そこがオペラの楽しいところのひとつです(*^^*)

ドラマを見るときのように、オペラでも好きなキャラクターの目線になって物語を見ていくと、非現実の世界を味わうことができ楽しいかもしれません♡

「真実の愛」編

≪椿姫≫ヴェルディ作曲
💿Un dì felice eterea

純粋な青年アルフレード(テノール)と高級娼婦ヴィオレッタ(ソプラノ)の二重唱。「ずっと前から好きでした!!」と直球で告白するアルフレードに、ヴィオレッタは「真実の愛なんてあるわけないわ〜」と笑ってかわします。ヴィオレッタが「この花がしおれた頃にまた会いましょう」とお花を渡すとアルフレードは大喜び!

これまで誰にも縛られず、たくさんの男性を相手にしていたヴィオレッタでしたが、まっすぐにぶつかってくるアルフレードに今まで感じたことのない感情を持ち始めるのでした…。

見どころ

自由を謳歌してきたヴィオレッタですが、真実の愛に触れたことで自分の孤独や心の闇が浮き彫りになり葛藤します。純粋な愛に応えたところから、ヴィオレッタの人生は変わっていきます…。ヴィオレッタの選択は正しかったのか? ぜひオペラを見て確かめてみて下さい👀


以上、さまざまな形の愛の二重唱でした❤️

上記は私も演奏会などで歌うことがありますが、ソプラノという声種はご覧の通り若い女性の役が多く、その恋愛はさまざまです! 自身の恋愛も“芸の肥やし”といいますが、オペラのような恋愛ばかりしていたら全くもって身が持ちません(笑) 現実には起きないことだからこそ、深く知りたくなるような気がします!✨

皆さまもぜひ、この秋はオペラで非現実的なシチュエーションを楽しんでみませんか?


ABOUTこの記事をかいた人

小林 瑞花

東京都出身。国立音楽大学附属中学校ピアノ科を卒業した後、声楽科に転科。同高等学校声楽科卒業。東京藝術大学声楽科ソプラノ専攻を経て、現在同大学大学院音楽研究科修士課程声楽専攻2年在学中。ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2017に出演。文部科学省日本代表トビタテジャパン6期奨学生としてイタリア及びフランスに留学予定。