覚えていますか? 「音楽」の教科書に出てきた懐かしの歌


こんにちは(*^^*)

皆さんは中学生・高校生時代に授業で歌った曲を覚えていますでしょうか? たとえば、こんな外国の歌…

「カーローミオベーン♩」「うるわしのソレント〜♪」
このフレーズにメロディーが思い浮かんだ方は、この曲たちを遠い昔に歌ったことがあるはずです。笑

今日はそんな中学・高校の教科書に載っている懐かしの歌を解説いたします。

懐かしの歌

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冒頭で紹介したのは、こちらの2曲です。

『私の愛しい人よ』
『帰れソレントへ』

どちらもイタリアの作曲家によって書かれたイタリアンソングです!🇮🇹 そのため全てイタリア語で書かれていますが、曲の種類は少し異なります。それぞれ見ていきましょう。

まずはこちらから♪

私の愛しい人よ『Caro mio ben』

こちらはイタリア古典歌曲です。愛しい女性に対して「つれなくしないでくれ、私を信じてくれ」と歌っています。

この曲のような、古くに作られた歌曲には特徴があります💡 それは、一貫した感情を歌っているということです。詩の途中から感情が変化したり、複雑に入り混じることはありません。ん。例外もありますが、“ひとつの歌曲の中にひとつの感情のみを盛り込む” というのが古典歌曲の基本のスタイルでした。

たとえば「貴女が想ってくれて嬉しい! でも最近は遠くに行ってしまってあまり会えないので不安なときもある…その悩みすらも幸せなことかもしれないけれど…」

古典歌曲にはこんな複雑な感情はありません。笑

喜怒哀楽のどれかひとつの感情のみを表現すれば良い、ということでそのシンプルさからイタリア古典歌曲は声楽の習い始めに勉強することが多いんです^ ^

中学生・高校生がこの曲の歌詩の意味を深く理解するには少々人生経験がたりないかもしれませんが(笑)、歌詩を読んでそれが喜怒哀楽のどれに当てはまるのかを考え、気持ちを込めて歌えるといいですよね♪

ワンポイントアドバイス💡

感情の込め方として、たとえばこんな方法があります✨

歌い出しの「Caro」は英語でいう「Dear」のようなものなので、そのあとには愛おしい対象の名前などが続きます。この歌曲では「mio ben(私のすばらしい人)」と続いていますが、具体的にこの部分に自分にとって大切な人の名前などを当てはめて歌ってみると気持ちを込めやすくなりますよ💓

表現をする前段階としてイマジネーションはとても大切なので、いろいろ妄想 想像して気持ちを高めましょう♡ 人に何かを伝えるためには、まずは自分がトキメクことがとても大切です♡♡

帰れソレントへ『Torna a Surriento』

こちらはナポリ民謡。ソレントはイタリアのナポリにある街です。ナポリなまりで書かれているために、学校の授業では日本語訳のものを歌うことが多いです。

歌詩は「僕の気持ちを置き去りにして君はさよならと言った! 海の美しいこの街、ソレントへ帰ってきておくれよ…」という男性の切ない恋心を歌っています。邦題が「帰れソレントへ」と訳されていることから、ソレントへ帰ってしまえー!という意味にとらえてしまいそうですが (笑)、そうではなくて「帰ってきておくれ」というニュアンスです。

当時のイタリアの首相がソレントへ訪れた際に、ソレントの市長さんが街の風景の美しさを伝えるために作らせたといわれています。歌詩に何度か出てくる海は、ソレントが面しているアマルフィのことです🐬 世界一美しい海ともいわれています♡

ソレント アマルフィ

参照元:イタリア政府観光局(ENIT)公式サイト

音楽は3拍子で長調になったり短調になったりと変化します。切り替わりがハッキリしているので、強弱や表情などしっかり差をつけるとおもしろいです。

長調のときには自然の美しさに想いをはせ、短調のときにはこんなにも美しい街なのに帰って来てくれない恋人のことを想っているのかもしれませんね。

ワンポイントアドバイス💡

楽譜に色付けしてみるのもイマジネーションを高める方法のひとつです🎨

歌詩や音符に色を塗っていきます。長調の部分には明るい色、短調の部分に暗い色を塗ったりすると目からもイメージが入ってきます☆

調性だけでなく、単語で色付けすることもできます♪ たとえば、
海→青
ひまわり→黄色

こんな風に色付けしたり、歌詩に出てくる風景やキャラクターを想像して絵を描いてみたり、実在する人に当てはめてみたりして、歌詩に具体的なイメージを持つことは音楽を表現するときに本当に大切なことだと思います。

それに何より、この作業って、幼稚園の頃に戻ったみたいな気持ちになってとってもワクワクして楽しいんですよ💛💛💛笑

ピアノと楽譜ばかりに向き合うのではなく、たまには楽譜と画用紙と色鉛筆の3点セットで楽曲に向き合ってみて下さい🎹✨

 

かつて授業で歌ったあの曲、こうして振り返ってみるとまた新しい発見があるのではないでしょうか?

曲にはいろいろな向き合い方があります。昔退屈だなと感じたものも、向き合い方を工夫することで楽しく変わるかもしれません。


ABOUTこの記事をかいた人

小林 瑞花

東京都出身。国立音楽大学附属中学校ピアノ科を卒業した後、声楽科に転科。同高等学校声楽科卒業。東京藝術大学声楽科ソプラノ専攻を経て、現在同大学大学院音楽研究科修士課程声楽専攻2年在学中。ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2017に出演。文部科学省日本代表トビタテジャパン6期奨学生としてイタリア及びフランスに留学予定。