受験情報【日本大学芸術学部音楽学科編】


受験生のみなさまへ向けて、微力ながら受験情報、対策法、在校生(卒業生)の声を発信していくシリーズ、今回は【日本大学芸術学部音楽学科】を取り上げます!

受験対策

日本大学は日本最大規模ともいえる総合大学です。音楽を学ぶためには芸術学部(以下「日芸」)に属する音楽学科で音楽を専攻することになります。

日芸の過去問は、一般配布やHP公開などをおこなっていません。「日芸で音楽を学びたい!」と思っていらっしゃる受験生の方は、早い段階から日芸主催の講習会を受講して、最新の過去問と情報を入手しておきましょう。

楽典

情報音楽コース志願者以外の受験者全員に課せられます。試験時間は 60 分ですが、「作曲・理論コース」志願者にはプラス 20 分の課題が追加され、計 80 分の試験が行われます。

2011 年から 2015 年までは、一問一答の形式がとられているものの、楽典の試験は「出題方法や範囲が、毎年一定とは限らない」「問題数が多い」「解答方法に細かい指定がある」という 3 つの大きな特徴が挙げられます。幅広い音楽知識の基礎力と対応力の両方をしっかり身に付けておくことが、自信をもって試験に臨むためのポイントだと思います。

音程に関する出題は、複音程は単音程に直した解答を求められます。また転回音程や異名同音程なども問われますので、音部記号の違いに注意して答えられるようにしておきましょう。

調性に関する出題では、示された調号の調性を答えるものから、近親調と関連させて音階を解答するものなどがあります。それぞれの問題において音部記号や調号に対する指定が細かいため、問題文に印をつけながら読むなど、正しく解答できる工夫をすることがおすすめです。

和音の出題方法としては複雑なものではありませんが、他校では出題されることが少ない「属九の和音」が出ることが多い傾向にあるようです。基本的なことは理解しておきましょう。

調判定の出題方法は、例年ピアノ楽曲の断片が出題され、その設問には転調部分も含まれます。しかし、これまでは古典派のソナチネ・ソナタやショパンのノクターンなど、ピアノ専攻でなくても一度は触れたことがあるようなピアノ作品からの出題となっていますので、比較的答えやすいものであると思います。

移調の問題もピアノ曲を用いた課題で、大譜表の移調に慣れていれば大丈夫です。

楽語に関する問題は、カタカナや略記されたものを原語で書くもの。加えて楽語の意味を語群から選択するといった出題方法です。楽想や速度記号に加えて、様々な楽器の奏法に関するものも出題されますので、しっかりと覚えて試験に臨みましょう。

加えて年度によって出題されたことがあるのが、反復記号を元に総小節数を答えるもの( 2013 年度)、教会旋法について( 2015 年度)。また倍音に関する問題は多くの年度で出題されています。いずれも出題方法は複雑ではありませんが、幅広い範囲の知識を理解しておくことが求められているといえます。

また、作曲・理論コースにおいての追加問題に関しては、こちらも古典派またはロマン派の楽曲の断片が示され、そこに和音記号を付けるという問題と、提示されるいくつかの音楽用語(音律や音階、拍子、楽曲の形式に関連したもの)の中から 2 つ選択し、その意味を数行で説明するといった記述式の問題も出題されます。

聴音

声楽専攻ではソルフェージュ課題としてはコールユーブンゲンが課されるため、聴音課題は課せられません。作曲・理論、管弦打楽器、情報音楽の各コースにおいては、聴音か新曲視唱の選択となるため、聴音を選択した受験生のみに課されます

出題は 2 問で、8 小節と 12 小節の単旋律課題。タイが複雑につけられている年度もありますが、ややこしい連符などはありません。変化音なども多少見られますが、無理なく聴き取れる範囲のものだと思います。小節内でのナチュラルのつけ忘れなどに注意して、確実に書き取れるようにしておきましょう。

新曲視唱

作曲・理論、管弦打楽器、情報音楽の各コースにおいて、新曲視唱を選択した受験生に課せられる問題です。

リズムは複雑なものは含まれませんが、突然の転調や変化音に注意が必要です。しっかりした音程で歌えるように、日頃から様々な課題に取り組んでおくといいでしょう。

卒業生の声

音楽を専門とする音大と違い、8つの学科からなる日芸は幅広く芸術に触れることができます。キャンパス内を個性あふれる魅力的な各学科の学生たちが行き交うため、多方面から刺激を得られ、興味や知識、趣味などが広がるきっかけになりました。

わたしはピアノコースを専攻していたのですが、一人ひとりに合ったやり方やペースで音楽を学ぶことができました。先生との距離も近いためアットホームな授業やレッスンが多く、音楽のことだけではなく、学生生活のことや、就職活動などの相談にも気軽に乗ってくださいました。

授業は音楽学、演奏論、ソルフェージュ、合唱、指揮法、伴奏法、合奏法、作曲などなど基礎から応用までみっちり学べます。他学科の公開授業が受講できることも日芸のオススメポイントのひとつです。

また、他学科の学生との交流も多く、これから先も一生付き合えるようなすてきな出会いもありました。4年間が常に充実していて楽しい学生生活でした。(M.S ピアノコース)

入試情報

・出願期間:平成29年1月8日(日)~1月31日(火)までに必着
・試験日程:
【第一期日程】平成29年2月7日(火)〜2月10日(金)
【第二期日程】平成29年3月7日(火)〜3月10日(金)

※一般入試、芸術学部の場合の情報を掲載しています。
※詳細は公式ホームページの入試情報でご確認ください。