導入から受験対策まで。おすすめソルフェージュ教材【視唱編】

こんにちは! じゅあんです。

私はピアノレッスンをしたり高校で音楽を教えたりしていますが、実は受験生向けのソルフェージュレッスンもしています。

「ソルフェージュ」とは一般的に「歌う(視唱)」「書きとる(聴音)」「音楽理論(楽典)」などを通して、西洋音楽における楽譜に対する基礎訓練であるとされています。最近は「フォルマシオン・ミュジカル*1」や「音楽家の耳トレーニング*2」といった新しいメソッドのソルフェージュも名高いですね。

ということで、今日はレッスンで使える「視唱」の教材に焦点を当ててみようと思います。

*1 フォルマシオン・ミュジカル…フランスで主流の音楽教育法のこと
*2 <音楽家の耳>トレーニング…「演奏すること」「聴くこと」「知識」の一体化を目指す、総合的能力開発のための新しい実践的テキスト

導入向け

読譜の導入教材に最適!

4才のリズムとソルフェージュ<呉暁>

¥1,188
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こちらの教材、読譜の段階をきちんと踏むことができるようにしてくれる教材です。ソルフェージュ(歌う)だけでなくリズム譜の読み方もすごく考慮されているので、読譜導入教材としてはピカイチだと私は思っています! しかし、とても困る点が1つ。

「教材に年齢が書いてある」…

みんなが4歳から始められればいいのですが「〇〇はもう4歳じゃないもん!」となるととても使いづらい…。次に進む「5歳のソルフェージュ」も、その後の「リズムとソルフェージュ」にも「6~8歳向け」と書かれている!!

ピアノを始めるタイミングはまちまちなので、この教材と年齢と進度が合わないことが多いのです…。おそらく発達段階を考慮されているからこそのタイトルだとは思うのですが、出版社にはぜひとも年齢だけを削除(もしくは小さ~く)するということをご検討頂けたら嬉しいな、と密かに願う教材です。中身はとてもいいのです。本当に!!(力説)

「楽しく歌う」をモットーに

きれいにうたいましょう ソルフェージュ入門編

¥929
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「入門編」と1~3巻。さすがヤマハミュージックメディア! といった感じのステキな伴奏が付いています。そのため「歌った感じ」がつかめるのか、とても人気があります。

入門編は2度音程から少しずつ広がるように教育的な配慮がありますが、1~3巻はよく知られた民謡(「キラキラ星」や「糸まきの歌」など)や、クラシック(交響曲、器楽曲、オペラなど)の名旋律などが掲載されているので、歌いながら様々な曲に出会える嬉しい教材です!

 

さて、ここからは、ぐっと対象年齢層が上がって、受験生向けの教材を見ていきたいと思います。

受験生タイプ別おすすめ教材

「新曲、ちょっと苦手です」受験生

視唱の練習 和声感の育成をかねて

¥2,592
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「音が取れない!」なんていう受験生のお悩み解決をしてくれるのがこちらの教材。各章ごとに使用する和音が指定されていて、曲によっては和音記号が書かれているので、その和音を弾きながら練習してみると音が取りやすくなるようです。

しかし、この練習法は鍵盤に強い生徒さんじゃないと余計に難しくなるという懸念が。その場合、レッスンで先生が伴奏を付けながら歌うという方法でも使用できます。

曲数が多いので大変ですが、徐々に和音なしでも歌えることを目標にしながら視唱力をアップさせるのにおススメの教材です!

「私、ある程度しっかり歌えますよ」受験生

新曲視唱523-楽曲例とともに- 東京音楽大学/編

¥1,512
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こちらは「新曲視唱」試験対策にいいですね。これで物足りないかたは「続・新曲視唱524」もあるのでチャレンジしてみてください。調性ごとに分かれているので苦手な調に集中して練習することもできます。

「変拍子やクレ読みだって歌えます」上級受験生

受験生のための新曲問題集

¥1,080
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私は音高受験の際にこちらを勧められ、第5章の「転調を含む応用」までは何とかいけたのですが、第6章の「音部記号の変化を含む応用」でギブアップ…。とはいえ、音大受験で第6章の課題レベルまで求められるのは、限られた大学のみ(もしくは作曲、指揮専攻など)なのでご安心を!

非常に力がつく教材だと思うので、より高いレベルを目指したい、もしくは音大に入ったとき「新曲視唱王者」になりたいという野心を持つ方はぜひ挑戦してみてください。

受験に向けての新曲視唱

私自身が受験生のときは、毎日のピアノ練習後に毎日3~4曲、dur とmoll、それからフラット系とシャープ系のどちらにも触れられるように選んで歌っていました。

今、レッスンをする立場になって思うのですが、聴音の独習は難しいとされる一方で、新曲視唱は受験の段階に限って言えば「コツコツ毎日練習する」ことがミソだと思います。

「楽譜を見てすぐに歌う」という新曲視唱のスキルを育てることは、聴音の力にももちろん反映されますし、自分の演奏向上にもつながります。さらには、将来的に後進を育てるようになったときにも絶対に生きる力だと思うのです。

ソルフェージュで生徒さんをみるような機会があれば、ぜひ参考にしていただけましたら幸いです

ABOUTこの記事をかいた人

国立音楽大学附属高校音楽科を経て国立音楽大学卒業。その後、ピアノ・ソルフェージュの指導をしながら都内私立高校音楽科講師。(株)厚木楽器にて音楽芸術コース・ソルフェージュ科講師。2016年3月東京学芸大学大学院教育学研究科音楽教育専攻修了。